ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Feb 7, 2019
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「あおり運転」



 今月の合わせもシューマン。しかも2番に初挑戦。バイオリンはY氏とぼく、ビオラはN氏、チェロはE氏。
 シューマンのカルテットと言えば、普通だったらまずは1番、そして3番。この2番に関しては、誰に訊いても何を読んでも、「失敗作」との評価があるらしい。実際、かなり上級者向けの作品。てか、なかなか弾かれる機会のない曲。ぶっちゃけ、曲自体が理不尽なので、合わせられただけで自分らを誇りに思ってよいかも。

 1楽章は、春のように爽やかに始まるのだけれど、いつのまにかあんなことやこんなことになって、あれよあれよというまにチャンチャンっで強制終了。

 そして2楽章と3楽章は超がつくほどに難しい。強拍不在のまま進行するのはシューマンの得意技ではあるけれども、ここまで執拗にやられるとムカつくというか呆れる。どのぐらいの速さで弾くのかにもよるけど、きちんと数えながら弾くのか、思い切って前のめりになって強引に突き進むのか、四人できちんとお話し合いすべき。そもそも、あれこれ詰め込みすぎるのがいけないんだと思う。せっかくいい素材で展開されてるのに、こちゃこちゃした構成という印象。

 こんな曲、今後の人生で二度と弾く機会はなくても別にいいかもと思いかけた矢先、終楽章が意外に楽しいことを発見。この楽章だけはまた弾いてあげてもよくってよ系。





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最終更新日  Feb 9, 2019 09:10:12 PM
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