ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Jul 23, 2019
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「これっきりこれっきりもうこれっきりですか」

 今日はカルテットの練習。Bさん(バイオリン1)、ぼく(バイオリン2)、Nさん(ビオラ)、Eさん(チェロ)という面子。モーツァルトのK575をば。
 いやぁー、いい曲。
 「名曲」の定義とは人によって違うだろうけれど、ぼくが弦楽四重奏に関してあくまで奏者目線で思っているのは以下のとおり。

- 第一バイオリンだけを優遇しない
‐ 中低弦を冷遇しない
‐ 弦が鳴りやすい調で書かれている
‐ 長すぎず短すぎなく、均衡がとれている
‐ 技術的に難しすぎず、易しすぎない

‐ 明るく楽しい箇所がある
‐ どきどき興奮して緊迫する箇所がある
‐ 美しくも切なくなる箇所がある

 思いつくままに挙げてみたけれど、このモーツァルト575は、上記全てがあてはまり、文句のつけようがない。
 第二楽章アンダンテなんて、壮大で感動的なアリアに仕上げることも可能だろうに、あえて薄味でサクッと終わってしまって、ほんとに心憎い。実際、もうちょっと弾いていたいと思わせる美メロなのに、ガン弾きさせてもらえない。





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最終更新日  Jul 28, 2019 10:43:18 PM
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