ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Jun 28, 2020
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カテゴリ: 映画、テレビ
「Merci ぼく」(評価 ★★★★☆ 四つ星)

 舞台はニューヨーク州のどこかの町。知らないうちに自分のクローンができてしまい、妻や同僚らも含め大混乱するお話。
 日本語のウィキは https://ja.wikipedia.org/wiki僕と生きる人生

 一人二役を務めたポール・ラッドさんの演技が素晴らしいので高評価を差し上げたい。同一なのだけれど別人というビミョーな二人を上手く演じ分けていらっしゃった。ラド氏って、大作の主役を務めるには個性が弱すぎる役者さんなんだけれど、この作品では、脚本が多少稚拙であっても彼の演技力によって救われてると思う場面も多々あった。
 撮影もお見事。二人が取っ組み合いの喧嘩をする場面とかもアラさがししながら観たのけれど、上手く編集されてて、ほんとに二人の役者により同時に撮影されてるみたいだった。

 内容的には、もうちょっと喜劇色を抑えめにし、恐怖心を煽るような演出をしても良かったか。夫がいきなり二人に増殖し、そのはざまで葛藤する妻の心情とか、もっとじっくり描いてほしかった。

 実際問題、ほんとに自分のクローンがいたら人生すごくややこしいことになると思われ。クローン誕生までの年月に関する記憶は互いに共有しつつも、その日を境に二人は個別の人間として存在し、以降は各人の人生がそれぞれ展開されるわけで。
 この作品でも、人格までもが全くの同一というわけではなく、もともとの本人が内向的かつ自暴自棄気味なのに対し、クローンのほうが活き活きとして人当たりのいい人物して描かれている。二人の得意不得意分野が微妙に異なってて、よって仕事担当とか夜の部担当とかの役割分担もできて便利。でも互いに嫉妬、対立したり、同一人物のはずなのにやっぱりなんだかめんどくさい。





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最終更新日  Jun 30, 2020 12:33:28 PM
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