ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Jul 25, 2020
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カテゴリ: 映画、テレビ
「完全無欠じゃないロックンローラー」(評価 ★★★☆☆ 三つ星)

 1990年代に一瞬だけ活躍した歌手(イーサン・ホークさん演)と、彼の音楽観を崇拝して大学でも大衆文化を教える男、そしてその恋人、の三人が主役。
 現在日本で公開ちゅう。 https://15-lovesong.com/
 ちなみに、撮影はイギリス南東部ケント州の港町らしい。

 うーん、脚本も演出もビミョー。役者さんたちの演技も悪くはないけど特筆すべきでもない。てか、ホーク氏はこうゆうだらしない中年おやじ役は確かに上手いけど、演技がお上手というより、もしかして単にご自身がだらしない中年おやじなだけなのかもしれない。

 基本的に、だめんずと15年も交際してきた女子が(もと)有名歌手と出会ったことで、単調な日々が色づいていく、という乙女目線で映画は進行。

 ぼくとしては、もっと歌手目線での葛藤とか困惑を前面に描いてほしかった。恋だの愛だのはどーでもいいので。
 具体的には、若い頃に適当に作った楽曲が思わず絶賛されたり、あるいは消費者が歌詞を勝手に深読みして長年にわたり議論しまくってたり。こうゆう状況に誰よりも一番驚いてるのは歌手ご本人だろうし、有名歌手的には「あるある」だと思う。

 ぼくら愛好家の側としても、一発屋と呼ばれる歌手や役者とかを神格化しすぎるのは危険。作品そのものを評価するならまだしも、完全無欠な「教祖さま」としてその人の全てを受け入れるのはちょっと行き過ぎ。





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最終更新日  Jul 26, 2020 12:15:26 AM
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