ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Jan 24, 2021
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カテゴリ: 映画、テレビ
「ジャングル焚いて」(評価 ★★★★☆ 四つ星)

 「お持ち帰り」という題のドキュメンタリー映画。日本未公開(たぶん)。監督はMichal Siewierskiさん。← 「食の選択 Food Choices」 を監督したお方
 ブラジルのアマゾンの密林が人間の手によってどんどん焼かれて消失していっている状況を取材。

 森がなくなっていると聞いて、ぼくはてっきり建築用木材が必要だから伐採してるのかなと思ってたのだけれど、そうじゃない。食用の牛を飼育するため、そして牛の餌となる大豆やとうもろこしの畑を作るために森を切り拓いているとのこと。牛さんたちのためだったとは意外。

 そして、この映画は環境破壊を論じるというよりかは、人間の食の嗜好、主に牛肉の過剰消費を痛烈に批判している。人が牛を食べるのを止めれば、牛を飼育する必要もないし、さらには多量の餌も必要なくなる。新たな土地などいらない。

 森が減り生態系が乱れ、二酸化炭素が浄化されず空気が汚れていく。感染症の流行も森の減少と関連があるらしい。人間は自分たちで自分たちの首を締めている。
 さらには、密林奥地に住む原住民さんたちも住む場所を失っていく。部族の方々の悲痛な訴えも紹介される。

 肉商売というのは、アメリカ市場を中心に巨大な産業でありカネになるので、ブラジルの政府や企業は森林開拓を奨励してしまっている。環境への悪影響など見て見ぬふり。これがまた事態をややこしくしている。


 そもそも、それほどまでにお肉は必要なんでしょうか、てか、皆さんそろそろ肉食やめません?と映画は提案する。
 肉食系の方々はガンなどの病気や認知症になりやすいことがわかってきており、つまり地球環境だけでなく人間にも悪影響。いいことなど一つもない。

 いろいろな取り組みが紹介される。毎週月曜は肉食を控えましょうという「Meatless Monday」運動とか、子どもたちの給食の献立から徐々に肉をなくしていく試みとか。地球上の人々が少しずつお肉を食べなくなればいい、ただそれだけの話。

 本作で次々映し出される酷い映像を見せつけられると、やはりこれは正論と認めざるを得ない。





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最終更新日  Jan 26, 2021 09:34:47 AM
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