ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Dec 23, 2021
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カテゴリ: 映画、テレビ
「お前を嫁にもらう前に」(評価 ★★★★☆ 四つ星)

 フランス発のドタバタ喜劇を鑑賞。
 由緒ある城を貸し切って行なわれる派手婚。ワガママな新郎に振り回されながら奔走する婚礼演出家が主人公。料理人、給仕、写真家、楽団らとともに着々と準備を進めていくはずが、次々と問題発生。やがて招待客らが到着し、不安を抱えながらも祝宴が始まる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/セラヴィ!

 あまりにバカバカしい展開。くだらなすぎて笑うに笑えなかったけど、楽師として婚礼業界に関わってる者といたしましては、すごく親近感を持って観られた。甘めに四つ星。

 とにかく小ネタが多すぎて収拾つかなくなってる印象。それら全てが伏線として後で回収されるかといえばそうでもないし。
 最後、ろうそくの灯りで新郎新婦が踊る場面は良かった。電気を使わないナマ楽器での伴奏って、やっぱし最高。

 なお、業者的にぼくがこの映画で共感できた「結婚式あるある」場面を挙げると、

・ 集合時間に遅刻する人、身だしなみが悪い人が必ずいる

・ 業者に提供される食事が招待客に振る舞われるものと違うことに文句を言う人がいる
・ 婚礼演出家が二人いて、それぞれが相反する指示を出す
・ より重要な問題を抱えているのに、どうでもいい細かいことにこだわって準備している人がいる
・ 電源が必要なのに会場にプラグの差し込み口がない(か、全て使用ちゅう)
・ 私服で準備を終え、本番前に正装に着替えようとすると場所がなく、そのへんの廊下とかで着替える
・ 写真家は時間をかけて完璧な光や角度を求めすぎるあまり、撮影機会を逃す
・ 撮影は写真家に任されてるはずなのに、招待客らが既にスマホでパシャパシャ撮りまくってる
・ 楽団の歌手に司会進行の役が任される(マイクを握っているから)
・ 楽団は、演奏しようと思っていた音楽と異なる分野の音楽を突然依頼される
・ てゆーか、そもそも新郎新婦世代の求める音楽と、彼らの父母祖父母の求める音楽が全く違う
・ 演奏を誰も聴いてくれていない、さらに強制的に演奏を中断させられる





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最終更新日  Dec 24, 2021 08:11:38 AM
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