ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Feb 13, 2022
XML
カテゴリ: 映画、テレビ
「音秘め」(評価 ★★★☆☆ 三つ星)

 アガサ・クリスティ原作。ナイル川を遊覧中の客船内で殺人が起こり、乗り合わせていた名探偵ポワロが犯人を特定する話。
 監督、主演はケネス・ブラナー。よって音楽はパトリック・ドイル。
 日本でもまもなく公開。 www.20thcenturystudios.jp/movies/nile-movie

 連作ものとして今後も続けていくおつもりらしく、ポアロの人間的な部分にもけっこう時間を割いて描写されていた。彼の若かりし日の悲恋物語だとか口髭の秘話だとか。
 しかも深読みするなら、彼が容疑者のひとり(美魔女)と恋に落ちそうな雰囲気にもなったりして、なんだか意外。
 それもあって小ネタがごちゃごちゃ渦巻いてしまってる印象。いつになっても誰も死なないのでイライラしてしまった。

 そのぶんナイル川周辺の大自然や遺跡などの映像が堪能できるかといえばそうでもなく、いかにも作りものっぽい。
 いろんな意味で期待外れ。ちょっと調べてみたら、原作をけっこう変更して演出しているもよう。


 肝心の拳銃での殺害方法についても非現実的。ぼくはアメリカに住んでることもあり、銃声を聞く機会はたまにあるけど(汗)、あの発砲音ってちょっとやそっとで消音できるものではなく、この映画に出てくるような割と小さめのお舟であれば、周りの客室の人にバレずに発砲できるはずなどないと思うのだけれど。

 ま、このテの映画は楽しんだもん勝ち。登場人物がいっぱいいて、彼らの演技合戦を素直に楽しむべきか。
 ぼくが気に入ったのはアネット・ベニングおばさま。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  Feb 17, 2022 10:37:01 AM
コメント(3) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

ピカルディの三度TH

ピカルディの三度TH


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: