ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

May 22, 2022
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カテゴリ: 映画、テレビ
「わんぱくでなくてもいいたくましく育ってほしい」(評価 ★★☆☆☆ 二つ星)

 「ディアエバンハンセン」の映画版を鑑賞。日本の公式サイトは https://deh-movie.jp/
 ぼくはもととなってるブロードウェイのミュージカルは観劇したことないけど、舞台愛好家のあいだでは好評らしい(特にお若い世代)。再開後のブロードウェイでも真っ先に再演されてたし、てか、ぼくの知人が出演してることもあって気になってる演目。せめて映画版だけでも観ておかないと。

<感想>
 内容がどうこう言う前に、演出的に違和感ありまくり。真剣に語り合ってた登場人物らがいきなり歌い始めたり踊り始めたり、ミュージカルってただでさえ違和感が漂ってしまうのは仕方ないけど、映画になるとそれが倍増。
 このようなおカタく重い作品はそもそもミュージカル映画に向いてない(か、よほどの演出力が必要)。どうしても映画化したいなら、ミュージカル仕様ではなく、普通に劇映画として作ったほうが結果的には内容が伝わりやすかったのではないか。うそつき少年の話を美化して描いちゃってるし、そもそも物語として感動すべきいい話なのか微妙。なんてったって、物語の軸となっているのは高校生の自殺。(←最近の日本語についてはあんましよくわかんないけど、令和ニッポンでは自殺ではなく自死と呼ぶらしい?)

 さて、主人公のエバン君は、自死した少年の同級生でマブダチという設定。彼の言動がとにかく痛々しく理解に苦しむうえ、しかも演じたベン・プラットという役者さん(たぶんアラサー)、あまりに老けてて全然高校生に見えない。
 普段は内向的なDKが、なぜか歌う時だけ自信たっぷりの熱唱おじさんに変貌するのがいちいち気になった。

 悪い作品ではない。単にぼくが「青春もの」「自分探し系」の作品が激しく苦手というだけだと思う。

 音楽的には、編曲も含めてイマドキ。「ザ・グレイテスト・ショウマン」(主演ヒュー・ジャックマン)的な響きの音楽。

 むしろ印象に残ったのは、母親役ジュリアンムーアによる「So Big/So Small」という曲。大人キャラによる独唱はこの場面だけだったけど、ぼくはこの作品はもっと親の目線も強調したほうがいいと思いながら観てたので興味深く聴けた。自分の子の心情は知ってるようで全然知らない。でも子どものことは愛してるし幸せになってほしい。思春期の子どもを持つ親はいつの時代もどこの国でも似たような葛藤を抱いてるはず。





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最終更新日  May 28, 2022 01:09:13 AM
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