ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Oct 9, 2022
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カテゴリ: 映画、テレビ
「ペイン in the arse(nal)」(評価 ★★★★★ 満点五つ星)

 北ロンドンのサッカー団体アーセナル(愛称ガナーズ Gunners、応援する人のことはグーナーズ Gooners)の昨季2021年8月から2022年5月までを取材した番組を鑑賞。全八話、各50分ぐらい。

 練習会場はもちろん、試合の時の控え室にまで撮影機が備えられてて、選手らの悲喜こもごもがそのまま紹介される。よく撮影許可が下りたもんだと思う。てか、コービッドもなんのその、誰もマスクしてないし。

 近年この球団は10代後半から20代前半のお若い選手ばかり揃っている。アラサー選手もいるけどここでは彼らは既にご長寿の部類。

 それに指導陣も経営陣も選手陣も、外国人ばかりの国際的集団。日本人選手の冨安健洋さんもご活躍で頼もしい。
 敬虔なイスラム教徒の選手もいて、彼は試合当日であってもラマダン時はきちんと断食する。
 イングランド人であっても黒人系の選手は(試合結果によっては)心無い支持者とか対戦相手側から人種差別的な罵声を浴びる。

 アーセナルの過去の栄光に関する過度な言及はなく、現在苦戦してる様子を包み隠さず紹介。昔のお方だとティエリ・アンリ様にちらっと取材するぐらいで、アーセン・ベンゲル元監督すら出てこない。

 てか、そもそもこのドキュメンタリーの一番の見どころはミケル・アルテタ監督がどのように率いているかという点。そしてこの人もやはりガイジンであり、やはりまだお若い(アラフォー)。


 この人、普段から冷徹そうな目つきだし、いつも黒い服ばかり着てて威圧的かと思いきや、パワーポイント使った戦略説明もわかりやすいし、精神面での鼓舞のしかたも上手い。特に試合に負けた直後の控え室での彼のお言葉が興味深かった。励ましたり見放したり。

 コービッドに感染しちゃって療養中であっても、何ごともなく自宅からオンライン遠隔操作。
 熱血監督と言えば聞こえはいいけど、「重圧に負けずに練習の成果を出して頑張ろう」とか真顔でのたまってるわりには、ちょっと試合が不利になってくるとすぐに取り乱して暴言吐きまくったりもして、キャラ的にもいーかんじ。

 勝負の世界なわけだし、過程がどうであれ結果が全てという厳しい現実をもきちんと映し出している。「選手や監督らの心温まる素顔」みたいな柔らかい演出は最小限に抑えてあり、美人妻と幼い子どもたちとの微笑ましい日常とかは一瞬挿入される程度。

 楽しく観られた。甘めに満点五つ星。
 視聴者からの評価によっては今季以降も連作化されるのかもしれない。おそらく原題はその可能性も含めて、具体的描写を一切省いた「アーセナル」という普遍的なものにしてるんだと思う。←邦題はアーセナルの「再起」としちゃってるけど

 ちなみに今までにいろんなサッカーの団体のドキュメンタリーを観てきたけど、アーセナルって、他の球団と比べ試合当日の控え室の使い方が非常に汚い。飲みかけの飲料やゴミが床に散乱しててすごく気になった。試合後だけじゃなくて、試合前とかハーフタイム中の時点で既に汚いので、観てて毎回ドン引き。

おまけ - サッカーに関する英単語のまとめ
https://plaza.rakuten.co.jp/picardy3rd/diary/202010210000/





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最終更新日  Feb 27, 2023 12:24:50 AM
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