ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Sep 13, 2024
XML
「線状降水帯」

 今日は六重奏で遊びました。
 ブラームスのト長調。ぼくは第一バイオリン。



 この作品36は、彼のもう一方の六重奏曲(フラット二つの変ロ長調、作品18)よりも難しい気もするけれど、シャープ一つなのは救い。
 なかなか六重奏を弾く機会はないので偉そうなことは言えないものの、攻略法というかコツとしては、六人もの奏者が同時進行でいろんな複雑なことが起こっているわけで、誰の音を聴きながら弾くべきかというよりかは、誰の音を敢えて無視するかを意識するほうが上手くいく。混乱してしまわないことが第一優先。

 特に終楽章は難しい。8分の9拍子だし、とにかく数えるのに必死で楽しみにくい。頭ではわかっていても、本能的に2とか4で割り切ろうとしてしまってるためか、流れに乗りにくい。

 なお、この曲でぼくが一番気に入ってるところは、やはり終楽章、いきなり16分音符で下降しまくるところ。
 第一楽章も第四楽章も、五度とかの距離で上下に強引に動く箇所が多いなかで、律儀に音階的な動きが出てくると逆に新鮮。
 こうゆうとこって、「バケツをひっくり返したような」土砂降りごっこにしたり、そよ風のようにサラサラと流したり、あるいはハープで奏でるような雰囲気を妄想したり、いろんな調理法が可能。








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  Sep 21, 2024 08:36:39 AM
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

ピカルディの三度TH

ピカルディの三度TH


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: