I love Salzburg

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2010.06.26
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さて、随分と話が逸れてしまいましたが、

そこは200種類以上ものメニューが、バイキング形式で並ぶカジュアルレストラン。
お味はモスクワ市長のお墨付きというだけあって、どれもこれもハズレなし。
美味しそうな品々とあまりの空腹に、思わず沢山 取り過ぎてしまった私は、ここで予想以上に時間を費やしてしまいました。

その後、一旦 荷物を置きに イズマイロボホテルまで戻り、さて、これからどうしよう、、、。
机の上に置かれた小さな古い扇風機をカタカタ回しながら、ガイドブックをペラペラめくりました。

『モスクワ川クルーズ』

そうだった、そうだった!


市内には何箇所か水上バスの停泊所があり、20~30分間隔で運航されるという便利さ。
"雀が丘船着き場からウスチンスキー橋付近がベストコース"ということで、
まずは地下鉄で雀が丘船着き場の最寄り駅「ヴァラビヨーヴィ・ゴールィ駅」を目指しました。
余談ですが、この駅は3月末にモスクワ地下鉄テロが発生した「パルク・クリトゥーリ駅」から3つ目の駅です。


ヴァラビヨーヴィ・ゴールィ駅に20時頃到着しました。
小雨の中、行き交う船を眺めながら、もしやあれが最終バスかも、、、と不安になってきました。
2010-06-27 17:06:35

どうかまだ間に合いますように。。。

「これ、クレムリンまで行きます?」
「ええ、行くわよ。料金は400ルーブルね。」 

慌てて駆け込んだ船が、実は水上バスではなく、モスクワの夜景を楽しむ遊覧船だと気付いたのは、デッキに立つ私にメニューが配られてからのことです。



2010-06-27 18:56:08

2010-06-27 17:07:20

段々と街に灯りが灯ってきました。
2010-06-27 18:57:24

40分程進んだ頃、左手に「救世主キリスト大聖堂」が見えてきました。
こちらもロシア正教会の中心地のひとつです。
2010-06-27 17:12:07

2010-06-27 17:12:45

河岸に建つこの大聖堂は、祖国戦争(ナポレオンによるロシア遠征)の戦没者を慰霊するために、計画から44年もの年月を経て、1833年に完成しました。


当初の建物は、1913年にスターリンによって爆破されたからです。
それは、この地にソヴィエト宮殿を建設しようというスターリンの思惑からなのですが、
結局は、大聖堂跡地から地下水が吹き出し、宮殿建設は頓挫することになりました。
人々は、この地下水をキリストの涙だと噂したのだそうです。
その後 再建までの間は、巨大な温水プールがこの場所にあったのだとか。。。


船の中では、激しいダンスミュージックが流されていました。
ギラギラ眩しく、赤や緑のライトが回ります。

けれど私はこの白亜の建物を目の前にして、不思議と切なく胸が締め付けられ、思わず涙がこぼれそうになりました。
夜に浮かぶ大聖堂は威厳に満ち、そして哀しい歴史をそのまま物語ってくれています。


そして、そのうち見えてくるのが、ロシアの中枢「クレムリン」!
2010-06-27 17:13:20

その先には、ぼぉっと聖ワシーリー聖堂も見えて来ました。

明日、その場所に立つ! 
それはまるで戦いを挑むように、先ほどの切なさを吹き飛ばし、熱い思いが湧きあがってきました。


そろそろ降ろしてくれるのかな~。
クレムリンが遥か後ろに遠ざかっていきます。

私、赤の広場で降ろしてもらいたいんだけど…。

船は進みます。 停まる様子はこれっぽっちもありません。

あれれ?

すると 目の前には、スターリン・ゴシック様式(スターリン時代、威厳を強調した象徴性の強いモニュメントとして、国家に承認された建築様式)の一つである「芸術家アパート」が聳える姿が見えてきました。
スターリンは、モスクワを"世界の規範的な首都"にするべく、このような荘厳な高層ビルを市内に 7つ建てたのです。
2010-06-27 17:13:55

私はネギ坊主頭の方が好きだなぁ~。
そんなことを思いながら、どこが停泊所なのだろう、、、と探しておりました。

* * *

ところが、船はこの芸術家アパートの手前にあるウスチンスキー橋を潜ってUターンし、そのままどこにも停まることなく、もと来た川をもう一度 下って行くのです。

うそっ! このまま戻るの?

その時、時計の針は すでに午後10時を回っていました。
ということは、雀が丘の船着き場に着く頃には23時を優に過ぎることでしょう。

え゛~! そこからホテルまでは随分と遠いのにぃ~!!(><)
そんな夜遅くに地下鉄に乗らなければならないなんて、、、。

予想外の出来事に少々焦りました。 
やはり夜中の地下鉄はダメでしょう、ダメでしょう。。。

それから残りのクルーズは、その後のことで頭がいっぱい。 感傷に浸る場合ではありません。
夜中に地下鉄はどう考えてもダメでしょう。
ですが、地下鉄を使う以外、ホテルに帰る術は他にないのです。(><)


「どう? 十分に楽しめた?」
ちょっぴり素敵なスタッフのお兄さんの言葉もいいかげんに、船が岸に着くや否や、私は急いで飛び降りました。

船着き場から地下鉄駅までの道のりだって真っ暗です。
ところどころに釣りをしている男性を見かけました。 それが余計に恐い!

小走りで駅に向かい、地下鉄駅に到着するも、やはりホームには私一人だけで、、、。

あぁ、ホテルへは途中で路線を乗り換えなければならないのだった、、、。
ここで乗り間違えだなんて、ホント洒落にもなりません。 最終時刻も迫っているのですから。

*

焦る心を抑えながら、無事に真夜中の地下鉄を乗りこなし、
ホテルに着いたのは、もうすぐ次の日を迎える午後11時50分のことでした。





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Last updated  2010.06.28 20:23:54
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