studio PINE SQUARE

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1980年代~超大作

高校時代のエレキギターは親に資金提供してもらったのですが、大学生ともなればそういうわけには行きません。が、入学した工学部では授業みっちりでなかなか平日のアルバイトもままならないので、夏休み2ヶ月間まるごとメッキ工場に泊まり込み勤務で資金を稼ぎました。
 グレコのテレギブには何の不満も感じませんでしたが、やっぱりあぶく銭が入るとレスポールを持っていたいなと思うようになり(まだ2台持ちという考えには至っていない)、安定のT無線でテレギブを下取りにして、高校時代には手に出来なかった憧れのトラ杢のチェリーサンバーストを入手します。

③グレコ スーパリアル EGF-850
 入手しますっつっても、現物の写真は安物フィルムカメラ(所謂バカチョンカメラ)で撮影したピンボケで杢目も不鮮明なものしか残っていないので、ネットで見つけた画像で代用します(汗)



 本当は、当時話題になっていたトーカイのレスポール・リボーンが欲しかったのですが、人気沸騰のためか地方にはなかなか商品が回ってこない。結局、高校時代と同じように店舗在庫の中から選ぶことになります。当時は「今日買うと決めたらどうしても今日じゃなきゃダメ」という強迫観念に支配されがちで、冷静に一歩下がってここにないなら楽器のメッカ駿河台で探しまくればいいじゃないという選択肢は全くありませんでした(笑)。けれど運よく鮮やかなチェリーサンバーストに綺麗なトラ杢のスーパーリアルが置いてあったのはラッキーでした。ちなみにEGFの“F”はボディトップがフレイムグレイン材(トラ杢)であることを示すらしいです。こののち様々なギターをとっかえひっかえすることになるわけですが、のこスーパーリアルだけはずっと手元に置いていました。

④フェルナンデス RST-50
(同様品のネット画像です)

 アルバイトでけっこうなお金を稼いで、目標だったトラ杢レスポールも手に入ったので、残りは大人しく貯金すればいいのに、レスポールの対極はやっぱりストラトだよね!ストラトも手に入れときたいな!と欲が出て、ここで初めて2台持ちをします。
 ちょうどエリック・クラプトンの武道館ライブ「ジャスト・ワン・ナイト」が出た頃で、あの渋カッコいいジャケ写も購入の後押しをしました。ただしクラプトンの黒やリッチー・ブラックモアやジェフ・ベックのイメージが強い白は避けようと思って、あまり使っている人がいなさそうなキャンディーアップルレッド(CAR)をチョイスしました。このCARがとても綺麗でまわりの評判も良かったのを頭のどこかが憶えていて、現在の愛車のボディーカラー選びにも影響してると思います(カラー名はCARじゃなくてラディアントレッド・コントラストレイヤリングですが)
 でも不幸なことに、購入後一年も経たないうちに国産のフェンダーが発売されることを知って、その下取りに出してしまいました。

➄フェンダージャパン ST62-115
(同様品のネット画像です)

 依然として高嶺の花のギブソンギターと違い、フェンダー(のロゴの入った)ギターが国産価格で手にすることが出来るとゆーのは、今でこそギターを始めたばっかと思われるJKですらフェンダーロゴのソフトケースを背負ってますけど、本当に夢のような衝撃的な出来事ですぐに飛びつきました。杢目の出方を気にしないベタ塗り塗装がフェンダーのいいところと言っておきながら、フェンダーという大看板に気圧されたのか奇をてらわずスタンダードな3TSを買ってしまいました(笑)今までと違い初めて都内の名の知れた楽器店IS渋谷店で手に入れました。T無線が地元最大とはいえやっぱり都会の品揃えには勝てないなぁと思ったものでした。
 さてレスポール(グレコスーパーリアル)にストラトが手に入れば、おおよそのギタリストのコピーは出来るわけで、じゃあこれにてギター蒐集はおしまいねというわけには当然いかず、だって一番みんながやりたいアレがコピー出来ないじゃん、というわけで買ってしまいました。

⑥アリアプロⅡ SW1200WR
(同様品のネット画像です)

 12弦6弦のダブルネックとくれば当然「天国への階段」と思われるでしょうが、実は「ホテル・カリフォルニア」をやりたかったのです(笑)それで大学3年の秋、水道橋駅前にあったIK楽器で買いました。当時は当然マイカーなんて持ってないんで電車でえっちらおっちら水道橋まで行きましたが、行きはよいよい帰りは恐い。きっとハードケースを含めるとギター2本分の重さになるだろうことは予想できたので、荷物持ち要員2人を帯同してかわりばんこに運びましたが、いやぁホントに重かった。家で弾くときも結局一度も吊り下げなかったですわ。あれを吊るして平気な顔してパフォーマンスしちゃう外タレはやっぱ凄いもんですね。

➆フェルナンデス(バーニー) RLG-50-59


(同様品のネット画像です)

 個人的なレスポールの始まりはビートルズEP盤ジャケに写るジョージ・ハリソンの“ルーシー”だったわけですが、もうちょっと後になると、海外のギタリストがゴールドトップを担いでいるグラビアを立て続けに目にします。トム・ショルツ、スティーブ・ルカサー、ナイトレンジャーのジェフ・ワトソン、キャメルのアンドリュー・ラティマー、そしてオールマンのディッキー・ベッツなどなど(ちなみに初めてナマで見た外タレのギターは武道館のトム・ショルツ)。それに感化されたのかゴールドトップも手元に置いときたいと思うようになってしまい、これまた渋谷のIS楽器で購入しました。大学4年に上がる春休みの頃かなぁ。

⑧スクワイア ST554


(同様品のネット画像です)

 1980年代に流行ったLAメタルや産業ロック勢のギタリストがこぞって使ったのが、フェンダーストラトキャスターに独自の個性(機能)をつけた所謂スーパーストラトと呼ばれる一群。エディー・ヴァン・ヘイレンの“フランケン”やウォーレン・デ・マルティニ(ラット)の“スネイク”とか有名ですが、個人的にはこの時期ナイトレンジャーにハマってたこともあってブラッド・ギルスの“ベイビー”でした。トリノレッドとブラックのカラーリングがなんかイイ、と。で、就職内定をもらったので自分を褒めよう(笑)と、ご褒美に買い与えたのがスクワイアの(なんちゃって)ベイビーです。本家ベイビーとの共通点はカラーリバリーだけでピックアップの配置も違けりゃロック式アームユニットもブーストもついてないまさにシグネチャーとは言い難いなんちゃってモデルでしたけど(笑)

➈ アリアプロⅡ PE DELUXE KV


(同様品のネット画像です)

 スーパーストラトの台頭に欠かせないのがロック式トレモロユニット。結果的にフロイドローズが独り勝ちしましたが、黎明期にはもうひとつケーラーのトレモロシステムも選択肢にありました。フロイドローズのようにグイ~ンとアームアップアームダウンするには不利だけど細かいビブラート表現は上、そして弦交換がローズより楽チンという触れ込みだったように覚えています。
 普段からアームなんか使わないのに流行りに乗って熱に浮かされたようにロック式アーム使ってみてぇ~とか思っちゃったのです。けどストラト+フロイドローズじゃあ新鮮味がないよね~とかひねくれ者は考えるわけですが、ヤングギターかギターマガジンか忘れましたが音楽雑誌の広告でアリアのPEにケーラーという組み合わせを知るのです。アリアPEについては当時のバンド小僧必読マンガ「気分はグルービー」(え?知らない?)のなかで、ギターの稲村君が使ってもいたので、これっきゃないわとさほど弾かないWネックとバーニーゴールドトップ、なんちゃってベイビーを下取りに出してほぼほぼタダに近い値段で入手しました。これが大学時代に購入した最後のギターになりました。

⑩クレーマー JK1000B(SW/R)


 ロック式トレモロユニットで人気を二分してた(二分は大袈裟か?)ケーラーを使ってみたならもう一方のフロイドローズも試してみたいもの。とゆーことでフェンダージャパンのストラトを下取りにして買ったのが、スーパーストラトのど真ん中もど真ん中のクレーマーJK1000B。JKはジャパンクレーマー(ESP)のことでBはハードウェアが黒染めだからでしょう(多分)。弾いてみると確かにケーラーよりもアームダウンがギュイ~ンでした。とゆーかケーラー付きアリアPEはギター仲間のNちゃんが気に入って放さないもんだから実はあまり弾いてない(笑)。そのうち自分のアパートに持って帰っちゃったりしたもんだから余計に。

⑪フェンダー・ジャパン TL69-75PRD


 クレーマーJK1000Bを買いに行ったときに、たまたま現物を見て一目惚れしたのがペイズリー柄のテレキャスターでした。
 そもそも(ストラトよりも)テレキャスターが好き、加えて普通の人が持ってなさそうというのもポイント高し(それまでは誰それモデルが好きだったくせに)。そもそもお前がアリアPEをなかなか返さないからクレーマーJKを買うことにしたんだから、買い出しくらい付き合えよと一緒に出掛けた前述のNちゃんにも「クレーマーよりもこっちのほうが似合ってる」とか言われる(うるせえよ)。その場は初志貫徹でクレーマーを購入しましたが、後日Nちゃんには内緒で購入しました(買ったことを知られると、また持ってかれるかも知れんから)笑

⑫フェルナンデス リボルバー FR-65


 社会人になってからクレーマー、テレキャスに続く3台目。なんだけど、正直言ってこのフェルナンのFR-65、とっても印象が薄い。
 スティーヴ・ルカサーが(80年の来日公演とかアフリアのMVで)使ってた赤金のストラトに憧れて、それに似た感じのギターってことで購入したんだと思うんだけど、どこで買い求めたのかは皆目思い出せない。それにこのチェリーサンバーストFR-65って、ググってみてもなかなかヒットしなくて、もしかしたらどっかの楽器店限定仕様とか輸出用だったのかしらん?とか思ったり(そういうキラーワードに惹かれて買いがち)

 しかも入手してすぐに、社会人とバンド活動の二足の草鞋を履いていた高校時代のバンマスK君が、ライブに使うのに派手目のギターがいい(本業キーボードのくせに)とか言って持ってったたまま。要は借りパクってやつだ。そんなわけで殆ど弾いてないFR-65、社会人になると自由な時間も減り、また趣味の主軸がクルマに移りつつあることもあって、ちゃんと弾いてくれてりゃいいやってな感じでさほど執着してなかったけれど、今は他県で教員してるって風の噂に聞いるK君、ウチのFR-65元気にしてますかね?
 というわけで、これまであれだこれだと集めたギターよりもクルマに興味が湧き、(テレキャスとFR-65の背景のクルマが変わってることでもわかるように)この後はクルマを取っ替え引っ替えすることに情熱を注ぐようになって、ギター蒐集は一端幕を閉じるのです。



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