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Cの時代~番外編(バイプレイヤーズ)
グループCのレギュレーションをかいつまんで言えば、使用燃料が制限されるという一点に集約されます。エンジン排気量や気筒数などに制限はないので、メーカーは自分たちの強みを活かしながらユーザーに耐久性と燃費性能をアピールできるということで、本当に数多くのメーカーが参入し多種多様なマシンが姿を現し活況を呈しました。しかしながらルマンを制したのはたったの5メーカー。これじゃあグループC時代の熱気のネの字も伝わらない!(誰に?)。
というわけで番外編をお届けします。もはやルマン・ウィナーどころかルマン参加車輛じゃないものまで含まれますが、そこはご愛嬌ということで。
スパーク1/43 ポルシェ 936C
1983年 ルマン24h DNF
#15 ジャン=ミシェル・マルタン / フォリップ・マルタン / マルク・デュエツ
ポルシェの有力プライベーターのひとつであるヨーストレーシングが、旧規定(グループ5/6)の最強マシンだったポルシェ936にルーフを取り付けてグループC的処置を施した「とりまマシン」です。
エブロ1/43 日産 スカイラインターボC
1983年 世界耐久選手権フジ1000km DNF
#10 長谷見昌弘 / 都平健二
グループ5スカイラインで耐久レースに出場経験のあったハセミモータースポーツがこのスカイラインをグループC規定に沿うよう仕立て直した、世にも珍しいフロントエンジンリアドライブのグループCカーです。
スパーク1/43 ランチア LC2
1985年 世界耐久選手権スパ1000km 優勝
#5 マウロ・バルディ / ボブ・ウォレク / リカルド・パトレーゼ
ポルシェ956と共にグループC時代の幕開けに間に合ったブランニューマシンであったため、ポルシェの対抗馬として期待されましたが、信頼性に問題を抱え大きな成功は掴めませんでした。「ランチア」LC2と呼ばれるものの実際はダラーラのシャシーにフェラーリのエンジンを搭載したマシンです。
スパーク1/43 ポルシェ 962C GTi
1989年 鈴鹿1000km 5位
#100 ジョージ・フーシェ / スティーブン・アンドスカー
プライベーターチームにひろく販売されたポルシェ962Cですが、ライバルより少しでもアドバンテージを得ようとチーム毎のモディファイが加えられます。リチャード・ロイド・レーシングはモノコックからフロントサス一式、ボディワークまで手を加えてオリジナルの962Cとは別物の風情です。
スパーク1/43 ジャガー XJR-14
1990年 全日本スポーツプロトタイプカー選手権 菅生500マイル 優勝
#17 テオ・ファビ / デビッド・ブラバム
3.5リッターNAエンジンに統一された新グループCの最速マシン。フロントライト間にウイングを設置し、剛性を堅牢にするため屋根部のないバスタブモノコックを採用して、スポーツカーのカウルを被ったF1と呼ばれました。
スパーク1/43 マツダ MX-R01
1992年 全日本スポーツプロトタイプカー選手権 美祢500km 9位
#5 寺田陽次郎 / 従野孝司
マツダを名乗っていますが、シャシーはジャガーXJR-14でエンジンはジャッドV10です。前年ずっとロータリーエンジンの開発運用に終始していたため、NAエンジン車両を自前で用意する時間がなく外部からシャシーとエンジンを購入して仕立てたマシンです。
スパーク1/43 ローラ T92/10 ジャッド
1992年ルマン24h 13位
#4 ハインツーハロルド・フレンツェン / 粕谷俊二 / チャールズ・ツォルスマン / (松田秀士)
多くのメーカーやレーシングチームが燃費規定撤廃・NAエンジンスプリントレース化を嫌って撤退していく中、新規に参戦してきた稀有な存在です。細かく見るとフロントカウルや大型リアウィングなど新世代Cカーらしい造形が見受けられるのですが、そういったデザインの妙も強烈な「週刊賃貸ニュース」ロゴが全て攫って行ってしまってますね。
hpiレーシング1/43 トヨタ TS010
1992年ルマン24h 2位
#33 関谷正徳 / ピエール=アンリ・ラファネル / ケネス・アチソン
それまでターボエンジンで参戦していたトヨタの新世代グループCカーです。ちゃんとドア用にボディが切り欠かれていてライバルほど攻めきれていない印象です。(プジョーやジャガーはドアがなく窓から出入りします)。
モデルガレージ・ロム特注スパーク1/43 メルセデス・ベンツ C292
メルセデスが1992年のスポーツカー世界選手権用に製作した新世代グループCカー。92年といえばF1ではアクティブサスやトラクションコントロールなどのハイテクが花盛りで、これらの装備がC292にも採用されていましたが、シーズン開幕前にメルセデスが撤退してしまったため、その実力は不明のままです。
スパーク1/43 ニッサン GTP ZXターボ
1988年 IMSA-GTPパームビーチ3時間レース 優勝
#83 ジョン・モートン / ジェフ・ブラバム
グループCカーはアメリカにも受け入れられましたが、産油国であるアメリカでは燃費規制はレースをつまらなくする要因と捉えられて採用されませんでした。純粋に速いクルマが勝ちという方法論のもと、ローラT810シャシーにフェアレディZに搭載されていたVG30ターボを組み合わせたマシンがZXターボです。そういわれるとフロントノーズのエアスクープなど先述のT92/10に似ています。
イグニッションモデル1/43 日産 R91CP
1992年デイトナ24h 優勝
#23 長谷見昌弘 / 星野一義 / 鈴木利男 / アンデルス・オロフソン
ポルシェに追いつけ追い越せでガラパゴス的進化をとげ国内無敵状態の日産Cカー。ルマンやWECではうまく立ち回れませんでしたが、殊勲のビッグレース制覇を果たしました。
トゥルースケール1/43 イーグル MkⅢ トヨタ
1993年セブリング12h 優勝
#99 ファン・マヌエル・ファンジオⅡ / アンディ・ウォレス
ダン・ガーニー率いるオール・アメリカン・レーサーズとトヨタ(TRDアメリカ)のコラボレーションで生まれた最強車。93年に出場した全レースで優勝とまさに無双状態でした。
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