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菊江

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2006.09.26
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テーマ: お勧めの本(7899)
カテゴリ: 本・映画・音楽
某会社に、いつもニッコリ紀子さま風スマイルな30代女性がいます。
会うと必ず一言二言話しかけてくれる、人当たりのよいタイプです。

でも、彼女の同僚は「あの人、スゴいの」とゲッソリ。

何故かというと

・仕事でお金を払っても領収書を貰わないor捨ててしまい
 「 領収書って必要なんですか? 知りませんでした 」と言い放つ。
 周囲唖然。

・上司は 電話中じゃないのに ただいま別の電話に出ています
 のでわかりません」と電話を切ってしまう。
 (誰も来ていないのに「来客中です」と言うバージョンもあり)
 周囲唖然。

・間違ったことをお客さんに伝え、それを聞いていた同僚から
 指摘されると「 私じゃないです。知りません 」と全否定。
 同僚唖然。

・上司に怒られた後「 私も人間ですから、間違うことくらい
 ありますよね
」とニッコリ。
 慰めようとした同僚唖然。

・上司から「○○社の方が取りに来るから渡してね」と書類を
何も聞いていません。
わかりません
」と言い放ち帰してしまう。
 ○○社の人激怒。

などなど、紀子さまスマイル(笑)の陰でスゴい伝説をいくつも
作っているそうなのです。
そして、後悔や反省している様子は微塵もない…とか。


人々は「早く彼女の首を…」と切に願っているそうです。


ニッコリ微笑んで人に害を与える…それは、山岸凉子さんの
『蛭子(ひるこ)』という漫画に登場する少年・晴洋みたいで
怖くなります。

参考までに、『蛭子』のあらすじはこんな感じ↓。
(ネタバレ気味なので、読んでも構わない方だけ文字を反転さ
せてお読み下さい)

進学のため上京した女子大生が出会った、遠縁の美しい男子
 中学生・晴洋(はるみ)。
 ふとしたことから親しくなるが、身辺で奇妙な事が起きたりする
 中で、徐々に晴洋の行動がおかしくなってくる。
 主人公だけがそれに気付き、晴洋を避けるようになるが
 それを察した晴洋の行動は更にエスカレートし、ストーカーの
 ような異常さを見せる。
 しかし何をしても許されると思っているのか、罪悪感は全くない
 らしく、明るく笑っている晴洋。
 耐えられなくなった主人公は晴洋の母に訴えるが、彼は周到に
 「良い子」を演じており、全く信じて貰えない。
 絶望し怯える主人公に、優しい声で忍び寄る晴洋…。



件の困ったちゃんには勿論、『蛭子』のような異常性はありません。
でも、「ニッコリ笑った、感じの良い人」の仮面(?)の下に
意外なる一面があることを考えると、何か通じるものがあるなー
と私は思うのです。

ああ、うちの事務所にそんな人が来たら…どうしよう。
(来ないって)

月読
『蛭子』収録作品。
  他の作品も怖くて面白いです。






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Last updated  2006.09.26 19:48:36
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