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2004年04月14日
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【エクスペリエンス・カーブの基本原理】
エクスペリエンス・カーブ(経験曲線)の概念は、「ある製品の累積生産量が2倍になると実質コストは一定の割合で低下する」(経験則で言うと大体20%~30%低下する場合が多い)というものである。BCGは1960年代初頭、さまざまな製品のコスト構造を観察するなかで、累積生産量(過去の生産量の累積)と単位あたり実質コストとの間には明らかに一定の相関があることを発見した。

 同じものをたくさん生産して経験を積めばその経験がノウハウになってコストを下げるということは、だれもが実感として持っている感覚だが、BCGはこの経験による効果をビジネスの現場で数千に及ぶ製品のコスト推移を徹底的に分析することによって定量化し、そこから経営戦略上きわめて示唆に富む理論を見出した。

 発見のきっかけは、アメリカのある半導体メーカーにおけるコストダウンの研究であった。分析の結果、半導体の累積生産量とコストの間には、累積生産量が2倍になるごとに実質コストが20%ずつ低下していくという法則性が見出された。

●コールセンター(1995~2000年)
コールセンターにおける電話受付業務はノウハウのかたまりである。そのため経験量が増えれば増えるほどコールフローは効率的になり、1コールにかかるコストは低下していく。このときのコストには、人件費、設備費などが含まれる。

 とはいえ、製造業のように70%カーブ、60%カーブといった急勾配のカーブが描けるわけではなく、91%カーブすなわち累積コール数が2倍になると(1コールあたり)単価は91%に下がるという程度である。このようにサービス産業でもエクスペリエンス効果があるのだが、特にマニュアルのような定型化が可能な種類の業務においては、はっきりとエクスペリエンス・カーブによるコスト低下が見られる。

【ぽんぽこ先生 解説】
経験曲線の理論は、大企業用の戦略構築で用いられているものです。しかし、上記のように、皆さんの会社の電話番でも当てはめて考えてみることができます。



●受付業務は、必ずコストカットすることができる。目標として、累積コールが2倍になった時に91%つまり、9%のコスト低下を目指す。

コールセンターにかかる費用については、案外無頓着な会社が多いものですが、上記の目安を参考にすると、コストカットができますね。

同様に、間接部門でもマニュアル化で、コストカットができることは多くあります。何があるか考えてみてくださいね。

わかりましたね?

では、明日。

ぽんぽこ先生





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最終更新日  2004年04月14日 00時50分45秒
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