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テーマ: 詩(924)
カテゴリ: カテゴリ未分類




  まぶしい光の只中へ

  たったひとりで突き出し

  ひらいてゆこうとする

  新芽のせつなさを誰が知る



  細い若木の中をひたすらに

  空へ向けて遡ってゆく水に

  シューマンのメロディながれ

  楽しく浮かれる季節の底で





  ああ 生きることの根源へと

  立ち帰らざるをえない春よ



  燃える黒い瞳の奥に

  かすかな憂いを宿して若者は

  ジーンズの上着ひるがえし

  まだつめたい風の吹く町へ出る



  肌をさす寒さと痛みに

  いま在ることの証をもとめ

  ひろい世界に晒されながら

  死ぬまでここに立ち続けると誓う




シューマン「春」



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最終更新日  2008年02月27日 22時33分53秒
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