東方見雲録

東方見雲録

2026.05.04
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カテゴリ: 郷土
南部町馬佐良



地名
南部町の町域は鳥取県有数の河川、日野ひの川の支流となる法勝寺ほっしょうじ川の流域にあたり、北部の平坦地を除けば、標高二〇〇~七〇〇メートルの山々が連なる山岳丘陵地帯に展開します。この中央山間部に「馬佐良」と記して「バサラ」とよむ地区があります。法勝寺川水系の馬佐良川流域を占め、江戸時代には馬佐良村といい(「馬皿村」とも書いた)、伯耆ほうき国会見郡に属し、鳥取藩領でした。
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「バサラ」のうちの「サラ」に注目してみます。鏡味完二・鏡味明克の『地名の語源』(1977年、角川小辞典13)によると、「サラ」地名は、

(1)乾いた所。
(2)浅瀬。
(3)新しい。新しく開墾した。
(4)製陶地(皿山)。
(5)崖、崖崩れ。

をいい、「サル」「ザレ」にも通じて、「崖崩れした所、小石の多い所」などに多い地名といいます。


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江戸時代、馬佐良村の南隣八子やこ村(現在は南部町八金やかね地区のうち)では鉄山が稼動していました。八子村のほかにも一帯では大木屋おおきや村・篠畑ささばた村・赤谷あかんたに村・鬨k・/rb>あごうじ村・金山かなやま村・二升ふたます村などで鉄山が経営されています(『西伯町誌』)。馬佐良にも鍛冶屋畑かじやはたなどの地名が残り、かつて製鉄業が営まれていたことを窺わせます。馬佐良川の本水系にあたる日野川の最上流域、奥日野地方は古くから全国有数の鑪たたら製鉄による産鉄地であったことは広く知られています。

八子集落の北東、馬佐良地区との境にそびえる金華きんか山(金花山とも)には熊野神社が祀られています。全国各地に所在する熊野神社は和歌山県の熊野那智大社を本社と仰ぎますが、鉱山と関わりの深い神社といわれます。八子・馬佐良境の熊野神社も産鉄地の守護神として勧請されたのでしょうか。また現在、馬佐良集落で祀る釿守ちょうのもり神社は、手置帆負命たおきほおいのみことと彦狭知命ひこさしりのみことの二神が祭神。両神ともに工匠守護の祖神とされており、産鉄に際しての土木技術と馬佐良村が深く結びついていたと考えることも可能です。
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「馬佐良」の地名由来について「新しく開墾した」「崖、崖崩れ」の意の「サラ」地名が有力と記しました。しかし南部町馬佐良を含む「バサラ」地名の淵源に、鉱山=熊野修験=蔵王権現=ヴァジラ(バサラ)があった可能性も少しだけ残しておきたいと思います。
引用サイト:日本歴史地名大系ジャーナル   こちら

馬佐良の申し上げ
馬佐良要害の麓にある釿守神社





引用サイト: こちら



藁蛇



引用サイト: こちら





この瓶の中には、前年の祭りの際に甘酒と団子が入れてあり、その量の減り具合で翌年の豊作を占います。

その後で、各戸から持ち寄った甘酒と団子をひとつずつ、また瓶に入れて再び石蓋を来年の神事に備えます。
引用サイト:甘酒のお祭り   こちら




引用サイト:鳥取県   こちら



関連サイト:伯耆の荒神祭 (無形の民俗文化財) 文部科学省 こちら










関連サイト:出雲の荒神祭 (無形の民俗文化財) 文部科学省 こちら

ちょっと寄り道:研究大会・推進フォーラム2023 鳥取県南部町【アトラクション(荒神神楽)】 こちら



関連日記:2025.01.01の日記  巳に関連する日記づくし   こちら
関連日記:2025.04.17の日記  ばさら・婆沙羅   こちら





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Last updated  2026.05.04 09:00:06
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