スパイを目指す者として、ゾルゲの眠る場所は訪れておきたい。
それは、多磨霊園。
西武多摩川線は何となくチンチンチーン!って感じの昔懐かしい電車だった。
のどかな風景が続く。
歴史探訪みたいなサイトで多磨駅から多磨霊園までの写真付き道順を見たので、すいすいと行けた。

桜の名所ともなっている多磨霊園は広々としていて緑いっぱい。
一瞬、墓地だということを忘れそうになる。
いやいや、不謹慎な。ご遺族に申し訳ない。
さて、17-1-21-16これが、ゾルゲのお墓の区画番号。
17区はずーっと、ずーっと遠くにある。
意外と迷わないもんだな。
17-1の区画はすぐわかったけれど、その後の21-16が問題で1つ1つのお墓の名前を見ながら進んで行く。
ところどころ石屋さんが作業をされてるし、青い空も手伝ってか、怖さはない。
あ、これだ!
(墓石自体を写すのは気がひけて撮影なし)
鮮やかなツートンカラーのカーネーションがいっぱい。
誰かが来たばかりだな。
キリル文字で彼の名前が書かれ、その下に日本語で「妻 石井花子」とある。
ゾルゲが逮捕されてから、「妻」がソビエトにいることも、世界各地に女性がいたことも聞き及んでいたのに、石井さんは「妻」にこだわったわけか。
雑司ヶ谷の共同墓地に葬られたゾルゲを探しだして、多磨に移して供養されていたのだった。
ここは、東郷平八郎、山元五十六元帥、昔で言うところの侯爵、高位軍人、文豪、政治家、錚々たる方々が眠る墓地である。
石井さんはどうやって、この格式高い墓地にゾルゲを移すことができえたのか。
没後20年後にソビエトで名誉回復はなされたけど、日本にとって「敵」のスパイであり刑死した彼が。
ロシアの新任駐日大使は必ず初めにここを訪れると言う。
ゾルゲは日本に不利益をもたらしたスパイ。←いいのかな、そんなことして。
ま、そこがロシアだな。
リチャード.ゾルゲと書いてリヒャルト.ゾルゲ。
父はドイツ人、母はロシア人。
ロシアでは父方の国籍を継ぐので彼は「ドイツ人」
んー、複雑だ。。。
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