プレリュード

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2008年02月13日
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カテゴリ: クラシック音楽
危ない傘


昨日は大阪は早朝から雨。 その雨をついて大阪市内に電車で出かけました。 そこで見たものはいかに多くの人たちが他人への心配りを忘れているかということでした。

乗客はほとんどは傘持参です。 その人たちが階段を昇り降りするときに傘の先端を後になるように階段を上ったり下りたりしています。 傘の先端はご存じのように先が尖っています。それを自分が見える位置にせずに後ろに伸ばしたままなんです。

以前にもこのブログに書きましたが、そんな傘の後ろに幼児・子供・老人が来て何かの不具合で先端で頭を打ったり、目を突いたらどうするのかと思います。 降りるときでもそうです。 前を降りている人に何かが起きると大事に至ります。

何故このような心配りができないのか私にはとても疑問です。 自分がそんな事故に逢わないとわからないのでしょうか?

凶器にもなる傘の先端にもっと注意すべきだと思います。

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珈琲ブレイクの一曲 グリンカ作曲 オペラ「ルスランとリュドミラ」序曲


ミハイル・グリンカ(1804-1857)はロシア音楽の祖と言われています。裕福な地主の家に生れ育ったグリンカは正式な音楽教育を受けたのはイタリアでした。 当初イタリア・オペラに興味を持っていたのですが(彼の時代にはまだロシア音楽が確立していなくて、貴族階級はベッリーニやドニゼッティなどのイタリア・オペラに心酔していた時代でした)、やがてロシア民族としてロシア音楽に目覚めていったと言われています。

当初、家柄によって音楽家になることに反対だった父の勧めに従いグリンカは運輸省に勤めていました。しかし仕事はそこそこにして自ら音楽を学び作曲ばかりしていたそうです。

24歳になってグリンカは健康を理由にして退職して静養のために3年間イタリアに移り音楽を学びます。上述の様に最初はイタリアオペラに心酔していたのですが次第に自分の中にロシア語によるロシアに根ざした物語をロシアの響きで表現する国民オペラの創作に力を注ぐようになります。

その代表作がオペラ「ルスランとリュドミラ」です。親友でもあったロシアの詩人プーシキンが民話に基づいて作った詩をもとに書いたオペラで、キエフ大公の娘リュドミラ姫が悪魔に誘拐され、姫の3人の求婚者のうち姫を助け出した人が結婚できると大公は宣言します。

悪魔との戦いや3人のライバル同士の争いの末、最後に騎士ルスランが姫を救い結婚するという物語です。

軽快かつ全力疾走で駆け抜けるような主題が生き生きと華やかに曲のオープニングを告げます。 まるで疾風怒涛のような開始です。 やがてロマンティックな第2主題に移り、再び初めの快速主題が戻って華麗に怒涛のように曲を閉じています。 金管楽器の音の厚い響き、推進する力強さはロシア音楽の強さそのものです。ロシア音楽の息吹ともいうべきエネルギーを感じられる音楽です。

今日はそのオペラ「ルスランとリュドミラ」序曲を聴こうと思っています。

愛聴盤 エフゲニー・ムラヴィンスキー指揮 レニングラードフィルハーモニー


ルスランとリュドミラ
(メロディア原盤 ビクター音楽産業 VICC2031 1965年録音)

この商品番号では廃番となっています。 現在求めえるのは上記ジャケットのディスクのみのようです。 残念ながらこのジャケットの番号は不明です。

このムラヴィンスキーの演奏を聴くと他の指揮者のものは聴けないかも知れません。 「神がかり的」とか「神が降りた」としか言いようのない、オーケストラがここまで一糸乱れぬ快速演奏ができるのかと、当初販売されたLP盤で聴いた演奏に呆然とした覚えがあります。 尋常でない激しいティンパニーの叩き、強靭なアンサンブル、どこまで突っ走るのと言いたくなるようなムラヴィンスキーの棒に従いていくレニングラードフィルの合奏力には脱帽です。 しかもこれが演奏会のライブ録音です。 まさに信じられないほどの奇蹟の演奏です。 いやムラヴィンスキーとレニングラードなら奇蹟ではないかも知れません。



「ルスランとリュドミラ」序曲
「モスクワ河の夜明け」(ムスルグスキー)
「ババ・ヤガ」(リャードフ)
「フラグメント第10番」(グラズノフ)
「フィガロの結婚」序曲(モーツアルト)

「牧神の午後への前奏曲」(ドビッシー)
「ローエングリン」第3幕への前奏曲(ワーグナー)

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1883年 没 リヒャルト・ワーグナー(作曲家)






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最終更新日  2008年02月13日 06時05分57秒
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