プレリュード

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2010年06月27日
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「名曲100選」~モーツアルト作曲 交響曲第25番 ト短調



2曲のト短調のもう一つの方は有名な第40番です。 私はベートーベンやブラームス、ブルックナー、それ以前のバッハ、ヘンデル、ハイドンなどの音楽に比べてあまりモーツアルトを好まないのですが、彼の書いた短調にだけはどうしても耳が寄っていきます。弦楽五重奏曲第4番、ピアノ四重奏曲第1番、ピアノ三重奏曲(いずれもト短調)、それにピアノ曲では「イ短調」の第8番、ハ短調の第14番、ヴァイオリン・ソナタではホ短調の第28番、それに協奏曲では第20番ニ短調など彼の短調の曲はすべて好きです。

アレグロで迫ってくる速めのテンポの悲しみは、いつ聴いても私の胸をえぐってくるような哀しみ・悲しみを誘います。

モーツアルトの「悲しみ」は後のロマン派やロシアの作曲家のような遅いテンポでのたうちまるような「悲哀」でないところに深い共感を覚えるのでしょうか。 彼は純粋な心を持った人間であったと研究者は書いています。 目の前に起こる現象や人の言葉をそのまま受け入れる純粋な魂の持主であったと言われています。

モーツアルトのエピソードの中にこういうのがあります。 彼は子供の頃から同じ質問をするのが好きで、「僕のこと好き?」と訊き「好きだよ」と言われると飛びあがって喜び、「好きじゃじゃないさ」と言われると両目にいっぱい涙をためていたそうです。

この第25番はモーツアルト17歳の頃に書かれたと言われており、第40番に対して「小ト短調」とも呼ばれる作品ですが、41曲の交響曲の中でたった2曲しか書かなかった短調の曲は何を意味しているのでしょうか? 第1楽章冒頭等の劇的とも言える「悲しみ」の表現は「目にいっぱい涙をためている」17歳のモーツアルトが、心の悲しみを精一杯に訴えてくるようです。

愛聴盤

ネヴィル・マリナー指揮 アカデミー室内管弦楽団

5864222 1987年録音
(EMIレーベル 5864222 1987年録音 海外盤)



「今日の一花」       花菖蒲


花菖蒲
大阪府堺市大仙公園内 日本庭園

カメラ機種  Pentax K-10D
レンズ    Tamron 28-300mm XR Di






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最終更新日  2010年06月27日 00時24分34秒
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