オプラ・ウィンフリーのブック・クラブのモットーは、"getting America reading again"、すなわち「アメリカに読書習慣を取り戻そう」です。ここで重要なのは、もちろん、「取り戻す」という部分。そもそもアメリカは、建国当初から個々の国民が自由に本を読み、自由にものを考えることを許す気風があり、そういう自由な読書と思考の中から旧体制打破の世論が出てきて、それが独立革命の機運を作り出す元となったという歴史がある。しかし、先程言いましたように、そういう読書の自由がいつの間にか失われ、「読むべき本はエライ人が決める」という風になってきてしまった。オプラの「読書革命」は、まさにこの硬直化したエリート的な読書習慣を壊し、好きな本を読んで、それについて好きなように語り合うという、「元の形」に戻したのだ、というわけです。