なんともインドアなアウトドアライフ♪

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2007.06.06
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カテゴリ: 伝統
伝統工芸というカテゴリだとちょっと合わないかもしれないが、
同じく伝統の技という事で、今日は球磨焼酎について書いてみる。

今年の始めに九州を青春18切符で一人旅してた時に
人吉の駅で数時間の電車待ちを食らった。
熊本とかあっちのあたりは日本三大車窓の1つがあって
(もう1つは長野の姥捨山。そこもたまたま帰りに通った。あと1つは知らないけど
今調べると北海道の根室らしい。)、古き良き田舎な景色が拡がる
半面、電車の本数が少ないというわけだ。

しょうがないから駅から降りてぷらぷら街を散策する。

ここの人達は愛想がいい。小さい田舎街ならではの光景と言えば
そうかもしれない。

ちなみにこの地は日本史で出てくる熊襲という民族がいたらしい。
名前も然ることながら結構強かったらしい。
球磨とか熊本とかはその名残らしい。

平安時代からは相良家がこの小さい土地を治めていた。
相良藩とかいうと戦国ゲームやっててもほんと弱小藩として登場するけど、
こじんまりとした土地ではあっても、非常に優れた稲作技術があったらしく
通常の石高以上の米が生産できたとか。表向きは小さいながらも
700年以上相良家の統治が続いたという事からもその事が伺い知れよう。

そういう事もあって、余剰米が豊富でその米を使って密かに酒づくりをしたとか。

そこから来ている。

そういったウンチクを車内で行き帰り往復で聞いていたので、さっくり街をまわった帰りに
お土産屋で球磨焼酎を買っていく事にする。

いろいろ見たけど、見た目が徳利&ぐい呑み付きで、値段も手頃だったので、
これを父への土産として買う。



びっくりした。呑兵衛ではない自分でも酒が進む、進む。

呑んで初めてわかったけど、米焼酎というのは原料が米という事で、
日本酒に近い味がする。
で、焼酎なんで日本酒のような悪酔もしない。頭痛もない。
芋のような甘ったるい甘さとも違う上品な甘味というのか旨味がある。
こりゃいいとこどりな酒だなぁ~とそれ以来、球磨焼酎を買ってうまいうまいといって
呑んでたんだけど、なんかまろやかさが違う。
なんていうんか少しエッジが効いているような味に感じた。
ちょっと自分にはそのエッジみたいなものが効きすぎてちょっとキツイなと思ったわけだ。

で、何が違うんだろう?と原点に帰ってまさにこのとっくりのやつを探したらあった!
ちなみに球磨焼酎のキーワードで検索かけてもひっかからない。。。
探すのにすごく苦労した。

よくよく調べると徳利には球磨焼酎とは書いてあるんだけど、球磨焼酎株式会社の
ものではなく、高田酒造場という小さな酒蔵で作っているらしい。
さらに調べるとここの会社は大量生産で品質を落とすってのではなく、
昔ながらの石蔵の麹室、カメ仕込みによる手作りを固く守り、
少量でも最高の品質を心懸けてお酒を作っているとの事。
おおー!これぞ職人気質!気に入った!

ちなみにくまとっくりの中身は五十四万石というお酒らしい。


あと、サイトを見ているとアイガモ農法によるお米で作ったお酒もあった。



実は個人的にこの合い鴨農法ってやつにすごい興味がある。
自分でもやってみたいくらいに思っている。
要は害虫駆除を農薬ではなくあのかわいいアイガモちゃん達にやって
いただいてるわけだ。
これと似たやつで鯉を使ったものもあるらしいが、
こういった農法で作った米を使ったお酒というのも非常に珍しいらしく
結構この酒造場は他に先駆けて挑戦したらしい。

また花酵母を使ったこれまた革新的なお酒もある。


旧来の古き良き味を守りつつも新たな事に挑戦するこういった姿勢は
ついつい応援したくなるのだった。
しかし、応援してお酒の値段があがっちゃうのはやだな
という微妙なジレンマもあったりする(笑)





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Last updated  2007.06.06 11:05:33
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