高校のとき、世界史の参考書は前川貞次郎を使った。京都大学の先生である。本屋でいろいろ見たが、一番分かりやすかった。
先生は新任で京都大学出身、この前川ゼミを出たと言う。
授業の時に「皆さん、622年というのは世界史的に見て重要な年ですが、何があったのか、分かりますか?」という質問に、手を挙げたのは私だけだった。
「聖徳太子が死んだ年」と大きな声で答えたが、先生は一瞬ためらって、苦笑いしながら「そういう観点もあるかもしれませんが、マホメットがメデイナに移住してイスラム暦が始まった年です」と説明した。
どういう先生から歴史を学ぶか、これは運不運が付きまとう。私は運が好かったと思っている。
小学校の時、先生は奈良・王寺の人で法隆寺や大和三山のことは地元の人から学んだ事になる。
中学の時は、元少年航空兵(海軍・呉)で広島の原爆を目撃。戦後、2・1ゼネスト参加。
高校の時は、この前川ゼミの先生。
今はブログでいろいろな経験者から歴史の解説を受けている。運の良さはまだ、続いている。
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