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読売新聞によると、中国税関当局が13日に発表した
昨年の中国の貿易統計では、輸出は2兆2765億ドル(前年比▲2.8%)、
輸入は1兆6820億ドル(同▲14.1%)であった。
日本円に換算すると、輸出は約268兆円、輸入は198兆円であった。
輸出入とも前年を割り込むのは2009年(リーマンショック)以来6年ぶりで、
中国経済の減速が貿易上も明確になってきた。
貿易総額では政府目標の+6%増とは、反対の▲8.0%であった。
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ところで、日本の通関統計はまだ、昨年の11月の速報値である。
慣れない、操作であるが、日本の通関統計を追跡してみる。
http://www.customs.go.jp/
をURLに入力し、「貿易統計」をクリックする。
「全国の貿易統計」→「普通貿易統計」→「普通貿易統計・統計表一覧」
→「国別総額表」→「輸出・輸入別」→「年別」→「1月~12月(累計)」の流れで
大雑把に把握する。
対中国の「国別コード」は「105」である。
対世界は「輸出・輸入」が年次別に一覧できる。
不慣れな小生はいきなりCVS形式ファイルにぶつかり
困惑したが、細かい分類となるもののエクセルまたはPDFファイルで
トレースできる。
「貿易統計ホームページのご案内」に見方が書いてある。


<日本の財務省の貿易統計から
表が見づらい場合は、「右クリックして新しいタブを開く」とし、
新しい表を見開いて確認して欲しい。>
詳しくは、表を見てもらいたいが、日中貿易関係は、
日本の対全世界輸出の18%を占め、
日本の対全世界輸入の2割強を占めている。
輸入依存度はほぼ2割程度を保ってきた。
中国への輸出依存度は2005年には13%であったのが
2014年には18%に上昇している。
しかし、1月から11月の期間を、2014年と2015年で比較すると、
日本の輸出は対全世界向けには+4.7%増加しているのに対して、
中国向けには▲0.4%減少となっている。
他方で、この期間の対全世界輸入は▲7.8%の減少に転じ、
対中国輸入は+2.3%増加である。
対中国輸出シェアは▲0.9%下がり、対中国輸入シェアは+2.4%増加に転じている。
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もしかして、この間に、中国の景気の悪化と労働賃金の上昇から、
対中国への輸出(中国需要の減少)も減少に転じて、
中国国内経済の悪化を反映して、鉄鋼関連など
日本への輸出ドライブが起きているかも知れない。
日本の相対的な円安から中国製品の競争力が伸びないのではないだろうか。
日本の企業の中国関連倒産が増えつつあるという。
4~9月「チャイナリスク」関連倒産は43件(前年同期比4割増)で、
その8割がコスト高だという(東京商工リサーチ調べ)。
中国経済は石炭エネルギー依存も高く、
このところの原油安のメリットを日本ほど受けていないのかも知れない。
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また、北京界隈を初め、PM2.5に代表される産業公害が
GDP活動を押し下げているかも知れない。
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中国が一人っ子政策を断念し、人口の自然増加に向かっていること、
今後日本企業と協力して公害防止活動に励み、
労使協調の健全な産業活動に移行するなどで
本来あるべき成長軌道に
立ち直ることを期待したい。
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呆け頭には情報不足であり、
しばらく頭を冷やしたい。
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