楽猫市場

猫に牛乳

ねこぢえ アネックス
猫に牛乳
「牛乳は下痢するので、猫にはあげない方が良い」というのが、猫飼いの間の一般常識になったようです。牛乳には乳糖が含まれていて、これを胃腸で分解するにはラクターゼという消化酵素が必要です。猫(特に成猫)では、この酵素が少ないか欠乏しているので、乳糖を分解・消化できず、牛乳を飲むと下痢の原因になると説明されています。

乳糖(ラクトース)

↓酵素(ラクターゼ)

ブドウ糖とガラクトースに分解される
酵素が無くて分解されなければ、消化できないので下痢をする

そのため、猫用に乳糖を低く抑えた・入っていないミルクが数種類あります。「そこまでして猫に牛乳をあげなくても」とも思いますが、食事の内容がドライフード中心で、それでもあまり水を飲まないコだと、尿道結石などのリスクが高くなるようです。

できるだけ水分をとってもらうために、ドライフードをお湯でふやかすと食べない(あの形と硬さが好きなんでしょう)、缶詰ばかりだと今度は歯石が... と、1つで全てを満たすような良いことづくめのフードは、ありません。人間だって、1日30品目と言いますし、猫にも色んなものを食べてもらった方が良いような気がします。(ジャンクなフードばかりでいろいろでもダメでしょうけど)

嫌いだからか、飲み慣れてないだけか、猫用ミルクを飲まない猫もいます。そのコが一番好きな缶詰と猫用ミルクを一緒にミキサーにかけ、液状にしたものだと飲む(最初は舐める程度)場合もあります。要は、牛乳を飲ませることが目的ではなく、水分をとってもらいたいだけなので、牛乳にこだわらず、かつお節でとった出し汁(勿論、無塩で)でも何でも、好んで飲んでくれて、多く飲んでも大丈夫な水分補給源が見つかればOKです。

ミルク好きに育てて良かったと思う時もあるかもしれません。錠剤やサプリメント、ペースト状や液状の薬など、それだけでは食べて(飲んで)くれそうもないモノを猫にあげたい時、ミルクに混ぜると一緒に飲んでくれることがあるからです。偏食に育てる(●●しか飲まない・食べない)のはNGですが、いざという時に「使える」好物を作っておくのは、長い猫人生を考えると、何かと便利なんじゃないでしょうか。


(Copyright: 楽猫 , All rights reserved.)



© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: