丸ゴリ婦人の新婚劇場

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2008.01.21

続・初めての共同作業･･！

テーマ：愛のカタチ、話しませんか？(600)

カテゴリ：カテゴリ未分類

-------続きです---------

運ちゃんが借金のことを思い出したくない、
できれば考えたくないと思っているのはよく分かってるし
きっと1人のときだって、ずっと考え込んでいるんだろう。

だけど聞いておかなくちゃ。
嫌なことから目を背けてちゃだめなんだ。

ゴ「・・借金さ、あといくら残ってるの？
　　　もうずっと関わってくって私も決めたんだし、
　　ちゃんとそういうこと聞いておこうと思って。」

というか・・そうだよな、
まともに返済できてないんだった、利息分くらいしか返せないのが現状だろう。。

ゴ「これからバイトも見つけるみたいだけど、
　　　月どのくらいのペースで返して行く予定なの？」

運「自分で出せるのは月５万・・。
　　バックレたヤツが金持ってくるの待ってても無駄だし」

ゴ「・・・単純計算でも、30ヶ月。。。」

このハナシになると、
当然のことながら運ちゃんはなんだか畏縮して見えた。

私に対して”申し訳ない”という気持ち、
“この先どうしたらいいんだろう”という思いつめた気持ちが表面に出ているようで

泣き出すか自殺に近いようなことしちゃうかもみたいな・・
そんな顔を見るのは私も辛かった。

できることならこの話題は避けてあげたい。
でも、向き合わなくちゃいけないことなんだ。絶対に逃げるわけにいかないんだよな。。

運「・・後戻りするなら、今だよ？」

信用できる友達だからこそ、で貸し付けて
信用も友達も存在しなくなったこと思い知って
それでも私は運ちゃんのこと信用し続けるわよ！と、また教えてあげなきゃならない。

ゴ「後戻りするくらいなら、最初から踏み込んでないよ」と笑う丸ゴリ。

運「でも、やっぱりさ・・迷惑かけてゴメンな・・」

うつむいて暗くなっちゃった運ちゃん。
孤独と不運を同時に背負って、潰れちゃいそうな恋人がそこにいた。

「ああ・・暗くならないで～！」と私は無理やり笑う。

ゴ「私は、自分でこうやって関わってくこと選んだんだし。
　　だから後悔も心配も、いらないよ。
　　大丈夫！なんとかなるからさ！頑張って完済しよ！」

できるだけ明るく笑ってそう言ってから、私はまた台所へと立った。

私が100個の励ましと同情と信頼の言葉を掛けたとしても、
その言葉をどう受け止めるかは結局全部運ちゃん次第だからだ。

それに、これ以上あんまり気の利く言葉が思い浮かばなかった。

ようやくニンジンが煮えて、
コトコトと沸騰している鍋の火を止めてルーを割り入れる。

居間の方から運ちゃんが話しかける。

運「ゴリさ、いま何か欲しいものある？」

「借金完済した運ちゃん」、という返事が浮かんだけど
ちょっとこれは冗談にもならんわなーと思って飲み込む。

ゴ「そうだなぁ・・・。欲しいものって、
　　でも自分で手が届かないものって初めから欲しいと思わないからなぁ。」

運「クリスマスのプレゼントさー、まだだから。
　　　なにがいいかなって考えててさ。」

ゴ「うーん・・でもいいよ・・」

プレゼントに使うお金は、返済にあてて、
と思っていた私の考えを見透かしてか、運ちゃんは

運「これだけは、自分で稼いで買いたいからさ。」と続けた。

それでも本当に欲しいものが思いつかない私。
（もう指輪。。にも執着なくなりましたよ、ハイ。）

運「じゃあさ、俺の趣味で決めていい？」

ゴ「趣味？どんな趣味だよ～！笑」

運「まあ、期待しててな！
　　いや・・期待しててガッカリさせたらダメだしな。。」

ゴ「わかった！期待してる！」

ようやくカレーらしくなった鍋の中を見ながら、私は答えた。

夕方6時を過ぎて、
テレビを付けるとちびまるこちゃんが。

「お！久々にみたー！」と言って見だした運ちゃん。

ゴ「私は実はあんまりすきじゃないんだー」

運「え？なんで？？」

ゴ「いや・・いろいろあってさー！」

本当は、ヒーローに言われたことが原因。
逢瀬中、夕方になって「そろそろ帰らなくちゃ」と言い出したヒーローに
丸ゴリが「夕方、何か用事あるの？」ときいたとき。
「いや、ちびまるこ見るから！」と言われたことがきっかけ・・。
（さくらももこさんには何ら非はございませんよ！）

でも元彼のハナシ、敢えて掘り返すことは辞めておいた。

アニメが終わった頃、ご飯も炊き上がり夕食とすることにした。

いただきまーす！と二人で食べ始める。
一応、カレーの味にはなったから大丈夫だよなぁ。。。と思っていたら
「うん、おいしい！」と言ってくれたので安心した。
食べ終わると、運ちゃんはおかわりするといって鍋の方へ立った。
その背中に、「良かった・・(´｀;)」と丸ゴリは一息ついたのであった。

ご飯が終わって8時過ぎくらい。居間でテレビを見る二人。

普段ほとんどテレビを見ない丸ゴリは、テレビも久しぶりだし、
運ちゃんとこうして何をするともなく過ごすのも久しぶりで（前回は不穏なムードだったし）
ただ、二人でテレビを見ているという情景が無性に愛おしく感じられた。

なんでもないような、なんのハナシのネタにもならないような
普遍的な日常に過ぎないんだけど、この時間がずっと続いて欲しいと思った。

運ちゃんの携帯が鳴る。仕事用の黒い携帯電話。
携帯を手に取ると「ちょっと待ってて」と言って部屋を出て行った。

「あ、もしもしお疲れ様です・・」という運ちゃんの声が
ドア越しにもれて聞こえてきた。仕事の電話だったみたいだ。
丸ゴリはテレビに意識を戻した。

ちょっとして運ちゃんは戻ってきた。
「明日、朝8時からバイトの面接。寝坊しようと思ったのに・・」
そう愚痴ってから、ソファに座っている丸ゴリの膝に頭をのせた。（おヒザマクラ(ノ∀｀*)ポ

そういえば運ちゃんは昨日から寝てないんだった。。。
夜中に仕事終わってそのまま帰省、会社へ挨拶、丸ゴリだもんな・・。

運ちゃんは月曜日も休みだと聞いていた丸ゴリは今日は泊まって
明日の早朝にでも帰ろうかな～なんて考えて半日有給まで取ってたんだけど
どうやらそうもいかなそうだ。

「9時になったら、行くか？(帰るか？)」　そう聞いてきた運ちゃんに

「うん、そうだね。」とだけ返した。

運ちゃんも月曜日は、バイト面接、免許発行、借金返済と忙しいらしい。
膝の上で眠そうにテレビを見ている横顔を見ていたら、
泊まりたかったのに。。。orz　なんて言い出せなかった。

あっという間に9時を回って、
「よし・・行くか。」と運ちゃんは起き上がった。

時計が壊れてて1時間狂ってくれてたらいいのに。
財布も落とさずに借金もなかったらよかったのに。

そしたら、まだきっと一緒に居られたかもしれないのに。

決まってこの別れ際ってのは丸ゴリのテンションを落とす。

また会えるって思ってるけどさ。
すぐ会えるってわかってるけどさ。
それでも今がもっと続いたらいいのにな・・。

丸ゴリがわざとゆっくり上着を着て、
「おーし！また2時間運転すっかぁー！」と両手をあげて伸びをしたとき、
運ちゃんはふいに抱きしめてくれた。

運「またすぐ会おうな。」

不覚にも泣きそうになる丸ゴリ。
運ちゃんのダウンジャケットに涙やら鼻水やらその他水分が付着してはイカンと、
必死でこらえる丸ゴリ。
声にならないような声で「うん」と大きくうなずいた。
胸がギューっとなるような感覚だった。（切ないってやつ？）

運ちゃんの車でいつものところ（駐車場）まで送ってもらう。

運「今日もありがとな。あれだな、今日初めて一緒に料理したしな！」

ゴ「うん、初めての共同作業だよ！」
私たちは笑いながら今日のことを話していた。
終始、運ちゃんは左手をつないでいてくれた。

「じゃあな、気をつけて帰れよ。家着いたらメールしてな。」
運ちゃんの別れ際セリフ3点セット。。。

「うん、ありがと。バイバイ！」
車を降りるときは、悲しい顔をしないと最初の頃から決めていたんだ。
運ちゃんも、いつも笑顔で見送ってくれるから。

9時に出発、帰宅できたのはちょうど11時だった。
もう寝てるだろうとは思いつつ、「帰宅しました」メールを入れる。

・・・ほんとに寝てるらしく返事ナシorz

有給とる必要もなかったなぁ。。とか思いつつ、眠る丸ゴリ。

翌朝、午後から出勤した丸ゴリを待ち受けていたのは。。
週末2日と、午前中に溜まったお仕事たちorz

そんなこんなで、こんな時間に日記書くことになっちゃいました(T-T)/

やっと終わった。。ので、丸ゴリは寝ます。お休み！

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