丸ゴリ婦人の新婚劇場

丸ゴリ婦人の新婚劇場

2008.08.12
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ジョイヤッサ!丸ゴリです。 ←祭りムード

連休前で大忙しにてバタバタバッタリですけど、
忘れないうちにあらすじを書き綴りたいと思いますので

なにとぞなにとぞよろしゅう・・・<(_ _)>土下座




空腹からくる腹痛で苦しむ男と
食い過ぎからくる腹痛で苦しむ女の現在進行形恋物語、(ノンフィクション)
それでは先日のあらずじでやんす・・









「海でも行くか!」




「泳げば涼しいよ」


「じゃあ私は浜で待ってる・・笑」


「泳がないの!?」


「泳がない!」


「じゃあ行く意味ないじゃん。」



「なんで?散歩するのでも楽しいのに。」


「別々のことしてたらつまんないし
 独りで泳いでるとか虚しいし」


「じゃあ一緒に散歩すればいいじゃん」


「それもそうだな♪」


逢瀬の2日前、そんなメールのやり取りをしていたから



海かぁ。初めて一緒に行くんだなぁ!
水着ないから泳ぐ気は最初からないけど、涼しいカッコしていかないとな。

海って、よく考えたら日陰ないんだもんね。


また、午後2時頃ね、という約束。11時半くらいに出発しようかな。


逢瀬当日は、出発前に洗車や買い物を済ませたかったので


朝7時に起きて洗車を始めて、
9時半過ぎに買い物へ出発。

時間を気にしながら用事を済ませて、帰宅したのは10時半。

屋外での洗車で、早くもうっすら汗ばんだ丸ゴリは、
出発前にシャワーを浴びた。(ついでに撲滅運動最終チェック)

お昼ごはんを食べてる間もなく、慌しく出かける。




太陽がもう少しで真上に到達しそうなお昼、
直前に浴びたシャワーも虚しく、運転してるだけで汗ばんできた。

ビニールでコートされたステアリングカバーは、
手の平の汗を吸うことはなく、ハンドルを握るたびにペタペタ不快にくっついた。

しかしながら暑さはさておき、快晴のドライブ日和。
運転自体は実に気持ちの良い景色だった。



待ち合わせ時間が迫っていたので
いつもより少し長めに高速道路に乗って、運ちゃんの街に到着。


駐車場には、いつもどおり私が先に着いたのか
運ちゃんの車はまだなかった。


着いたよ、とメールを入れてから5分ほどで、運ちゃん到着。
仕事着じゃなかった。

最近気が付いた。運ちゃんは、仕事が終わってからまだ時間があると
家に帰ってて、丸ゴリの連絡がきてから待ち合わせ場所に来るようになってる。

家から3分のところだから、そっちのほうが合理的だし、かしこいか。
でも、それなら「2時にいつものとこね」って約束する意味、あるんだろうか・・



車に乗り込む。
効かないクーラーが頑張っていて、外よりは涼しかった。


お疲れ、や 暑いね~!なんて挨拶程度に会話しながら、車を出す。

運ちゃんは眠そうだった。

「眠いの?」

「ああ、眠いよ~」

「・・寝ててもいいのに。」
(↑約束はしてたけど、無理に外出しなくてもいいのに、の意味)


「いや・・今日は寝れないな・・。」


「なんで?」


「せっかく会ったのに、寝られたらイヤだろ。
 俺が女だったら、たぶんイヤだから。」


それは確かにイヤかもしれないけど、
自分のせいで眠りたいのに眠れないんだよな・・って思いながら過ごすのも、
どうかと思うんだけどな・・なんて。


「そっかー・・・」

私が曖昧に返事をして、黙っていると運ちゃんが聞いた。


「飛行場が見える場所と、海、どっちに行きたい?」



「うーん・・・飛行場!」


どっちでも良かったんだけど。むしろどっちも行きたかったんだけど。
海の方が、混んでるかな?と思って、飛行場が見える方を選んだ。


15分くらい車を走らせて、
静かな住宅外の脇。細い路をぬけると、
防波堤の向こうに駐車スペースのある場所へ着いた。


見覚えのある景色に、私は聞いた。
「・・・ここ、前も来たことあるよね?」


「あれ?そうだっけ・・ああ、あるかもしれない!」


夕方、ちょうど夕日が沈む頃はカップルで込み合う穴場らしい。


「たしか、前に来た時は夕日が沈んだ後だったけどね。
 飛行機が上っていく明り、見た記憶あるもん。」


でも、私はそれだけじゃない気がした。
なんだろう・・この場所と、もう1つ大きな思い出があるような気がした。

なんだっけ・・?


「じゃあやっぱり海行くか!」
そのまま駐車場でUターンして、もと来た道を引き返した。


なんだったかな。この場所。
なにか大事な話をした後で、訪れたような気がする・・。



「あ!思い出した!!」私は思わず声を上げた。


「ここ、あれだよ!別れ話した時に、来た場所だよ!
 運ちゃんの方から、別れ話したとき!」


運ちゃんが研修から帰って来た、たしか1月だったかな。

運ちゃんは余裕なくてイラついてて
ボーリング行きたがったけど私はそれを拒否してさらに険悪ムードになって

カッコ悪い自分に負けて別れ話になって
でも最後は丸ゴリの逆転勝利だったという、あの武勇伝・・・。

思えば、あの日があったから
ようやく債務整理も始まったんだし、言わば再出発の日。



私は、ようやく思い出せたスッキリ感と、
こんな日もあったね、っていう思い出で会話を広げたかったけど

運転席の運ちゃんの顔は、それほど話したそうには見えなかった。


そりゃそうか・・。運ちゃんにとっては
生い立ち、借金、極力人に知られたくないことをカミングアウトした日で

それは同時に丸ゴリに弱みを知られたようなことでもあるんだろうし。


運ちゃんのなんとも言えない表情を横目で見て、
私もこの話題はそれでおしまいにしておいた。


あの日から、ひょっとして運ちゃんが負い目を感じながら付きあってたりして・・
なんて、ネガティブなことを考え出しそうだったので。



浜へ通じる、ジャリ道を運ちゃんの軽にガタガタ揺られながら走る。
前方に、小さな灯台が見えた。

「灯台あるんだ!小さいね!」

「上まで上れるよ。あとで行って見るか」

「うん!」


ただ立っているだけでも汗が滲むほどの陽気。
空も明るい濃い青色に、真っ白な雲が浮かぶ、絵のような天気。
あんなに小さいけど、灯台から見渡したらきっとキレイなんだろうな。


灯台の横を過ぎるとき、
「うわ、チャリ停まってる・・誰かいるんじゃん。」と残念そうに運ちゃんが言った。


「この先車乗り入れ禁止」というたて看板がある、
浜の手前で車を降りた。

「少し歩いてみるか」

「うん!」


サク、サクと
一歩進むごとに、サンダルの中に砂が流れた。

夏の海は暑い&人ごみ&泳がないし・・で行くことのなかった私は
夏の砂浜の砂に触れるなんて、何年ぶりだろう?

砂の、奥の奥まで乾ききってサラサラになった、柔らかい砂。
海水浴で濡れた肌にはジャリジャリとまとわりつく砂も、
乾いた肌の上では撫でるようにスルスルと滑り落ちた。



小高い砂浜の丘の上で、立ち止まった。
下の方には、海水浴をしている親子や若い子たちが、数組いた。


「人、少ないね。」


「そう、ここも穴場。他のとこの10分の1くらいしか人来ないから
 人前で水着になるのはちょっと・・って人にも大丈夫なとこなんよ。」


その気があるのかないのか、
運ちゃんの言葉は「だから、泳ぎたかったのに」と暗に伝えているようだった。


海と空の混ざらない青がとてもキレイだった。
蒸し暑い砂浜の上でも、乾いた肌に潮風は心地よく吹きぬける。


2人とも、砂の丘で黙って立ったまま、なんとなく海を見ていた。



運ちゃんの視線が海水浴をしている人にあてられてるのに気付いて

「・・泳ぎたかった?」と聞いてみた。


我ながらバカげた質問だと、後になって思った。
泳ぎたいに決まってる。

運ちゃんは私を振り返ることなく返事をした。

「そりゃあね。・・・あんまり時間とれることないからさ。」


「・・・。」

そうだよね・・ごめん、という言葉は、敢えて言わなかった。


私は傲慢になってきているのだった。
私だって、いろんなガマンしてるのに。私だって、いつも頑張ってるのに。

でも、不満て言葉に出した方の勝ちなんだよな。
「言わなきゃわかんない」って、そりゃそうだもん。
その瞬間に、ワガママ言ってるはずの人は被害者になれるんだ。ちぇッ!


そしてタイミングは悪く重なり、運ちゃんのケータイが鳴る。


悪びれる様子もなく、運ちゃんは電話に出た。
「もしもしー?ああ、」と喋りながら2、3歩離れたところへ移動した。

私は黙ったまま電話が終わるのを待ってみた。



ふと視線を足元に落とすと、サンダルの横に白いものが見えた。
砂浜に埋まっていた、コンビニのプラスチックスプーン。

私はしゃがんでスプーンを抜き取って、
サラサラの砂をすくっては風に飛ばして1人遊びをしていた。(淋)


運ちゃんの声はわりと大きいので、
2,3歩離れていても、盛り上がると声がたまに聞こえる。



「うん、アイツいきなりドタキャンしやがってさ!今日、うんうん。」


今日、もしかして誰かと先約あったのかな?


「え?今?今は海でたそがれてる。」


まるで1人で海に来てるような言い方じゃん。
実際、今の状態は1人と変わらないけど。


「あっはっは!うん、うん、んで?タモっちゃんは?」


うわー!また出たよ“タモっちゃん”!
運ちゃんの電話、必ずこの人の名前が出てきてる。

また前回みたいに女の子かな。タモっちゃんに思いを寄せる女の子。
ていうかなんで海まできて電話してんの?丸ゴリは完全放置?放置プレイ?





こんなの 2人でここに来た意味、何もないじゃん。



勝手な妄想を繰り広げて、私は完全にふてくされた。

こんな砂遊びしてたって、おもしろくも何ともない!


ちょっと離れたところにゴミ箱を見つけて、
そこ目掛けてプラスチックスプーンを投げる。


後ろで1人、大きく振りかぶってスプーンを投げる行動をしていた。
(ゴミ箱じゃなくて、運ちゃん目掛けて投げてやりたいところだったけど)


丸ゴリのナイスピッチングは、ゴミ箱のフチにカツン!と当って入った。
ガッツポーズしようにも、運ちゃんは向こう向いて電話中だから、しなかった。



終わる様子もない電話。
私は丘を降りて、浜を1人で歩いてみた。


サク、サク、熱い砂がサンダルをの1歩1歩をズモっと埋める。

あっはっは!と、ケータイと話す恋人の笑い声が背中に届く。



うるせー。ばか男。




砂浜に転がっていた、大きな流木に腰掛ける。
帽子、持ってくれば良かったな。日焼け止め、SPF25じゃ防げないな、これじゃ。


流木に腰掛けると、積み上げられたテトラポットで海は見えなくなった。




-------------書き切れないので続きマッスル(筋肉)





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Last updated  2008.08.12 15:39:23


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