丸ゴリ婦人の新婚劇場

丸ゴリ婦人の新婚劇場

2008.12.31
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しまった。猛吹雪。


先週は結局おじゃんになった運ちゃんとの逢瀬。


急遽、昨日になった。



雪のうすく積もった道を、
お金の無い運ちゃんは出張先から約5時間かけて、会いに来る。


翌朝5時には、出勤しなくちゃいけない運ちゃんは、
1時間しか会えないのに。それでも会いに戻ってきてくれた。


たった1時間のために、倍以上の時間かけてでも会いに行く。
かけた時間以上の価値がきっとそこにあるから。










「今年中に、どうしても渡しておきたいものがあるんだ」





先々週に、運ちゃんが言ってた言葉。




プレゼント!?って一瞬浮かれた気持ちを、

もう1人の私が
「いや、もしかしたら債務整理の残りの費用支払いかも」とけん制する。







猛吹雪の高速道路を、のろのろ運転で私も待ち合わせに急ぐ。


約束の時間は夜の10時半。

運ちゃんのほうが先に着いたみたいで、メールが入ってた。




「着いたよ♪ゴリも着いたら電話してな!」







15分ほど遅れて、待ち合わせのスーパーの駐車場に着いた。



駐車場に入ったすぐ左に停まってる、白い軽。



すぐよこに停めて、エンジンを切ってからわざと電話をかけてみた。



「あいよ?もしもしー着いた?」

「うん。」

「どのへん?おれ入ったばっかりの左のとこー」

「うん、私もそのへん・・隣かな??笑」






クリスマス。とっくに過ぎたけど。

今年はなんにもあげない!って決めていたんだけど。


しょっちゅう風をひいて鼻声やら喉の痛みやら言ってる運ちゃんに
私はこっそりマフラーを買ってきた。(500円・・・笑)


風邪にはビタミン!ということで差し入れにビタミン系のドリンク。

あと、お腹もよく壊している(パーフェクト不規則生活)ので、ビスコ。
(乳酸菌1億個入ってるらしいからね!!)



それらの入った紙袋を持って、ガサガサと車を降りる。


みぞれを真横に吹き流すほど、強く冷たい風が吹いていた。
足早に運ちゃんの車に乗る。




「久しぶり!」


「ちょーーーー寒いね!!風吹きまくっててあぶなかったよ!」



出張(ていうか研修)は5時半に終わって、
それから出発したと言う運ちゃんは私服だった。



久しぶりに見た、運ちゃんのスエット以外のかっこう。

なんだ、私ももっとちゃんとした格好してくればよかったな。(私がスエットorz)



出張先での近況報告、丸ゴリの異動先でも近況報告。

どっちも面倒な人間関係に気をもんでいて、
だけどたどり着く結論は同じ、「頑張ろうな」だった。


ツライよ。異動先。友達はノイローゼになっちゃいそうだし。
助けるためにも私は戦わなくちゃ。でも運ちゃんがいるから、頑張れるよ。



仕事の話がひと段落したのを待って、

渡すタイミングを待って、膝の上に置いてた紙袋(マフラー&差し入れ)を渡す。


「はいこれ!」と丸ゴリが言ったのと

「・・・寂しかった?」と運ちゃんが言ったのはほぼ同時だった。


私はうなずきながら袋を手渡した。

「なに??」

「マフラー。と、差し入れ。」


「マフラー!?いいの?なんで??今あけていい??」



ガサガサと袋を開けて運ちゃんはマフラーを取り出した。
目の前で開けられると、ちょっと恥ずかしい。

「過ぎちゃったけど、クリスマスってことで。あ、手編みじゃないけどね!笑」



運ちゃんはマフラーをそのまま首に巻くと
「ありがとう。」と笑った。


「運ちゃん、しょっちゅう風邪ひいてるからさ!」と私も笑ってみた。



「ありがとう。これ巻いて仕事いくよ。」



「色とか柄とか・・好みわかんないから、無難な(そして激安な)のにしちゃったけど・・」


「んーん、全然!」






運ちゃんは後部座席に手を伸ばして、

「はいコレ。」と緑色の小さな袋を渡した。












だれがどう見ても、プレゼントだった。







「いいの!?やったー!もったいないから、帰ってから見よう!」

と言ってカバンにしまおうとする私に、


「え!?今あけてよ!今みて!!!」


「えーやだ、もったいないもん!!」


今は、運ちゃんと過ごす時間。
帰ったら、プレゼント見る時間。

そうしたら、今も帰った後も、運ちゃんを感じていられる気がしたから。


「いま開けて!!」


もったいないなぁと思いながらも、袋を開ける。


小さな箱。


ちゃんと「プレゼント」としてラッピングされてたことに少し感動。



箱を開けると・・・・




















編みこまれたレザーの、ブレスレット。














「それでな、これ!見せたくて。」


運ちゃんは自分の腕につけた、色違いのブレスレットを出して笑った。




おそろいって言ったの、覚えててくれたんだ。






「字をさー、何体だっけ?ゴシック・・?なんかすげー迷ったんだよ!笑」







手のひらのブレスレットに視線を戻すと、

運ちゃんと、丸ゴリの名前が焼印で書かれていた。








「ありがとう・・」


ちょっと泣きそうになって、声が震えた。


「大事にするよ、これ。」



「おれのLなんだけど、ゴリのSなんだ、入るかなぁ?」

さっそく腕に付けようと、ビニールの袋から出す丸ゴリ。


「あ、大丈夫。ぴったりだ♪」






「おれの文字は、“丸ゴリ ☆ 運ちゃん” なんだよ。

 ゴリのほうは、“運ちゃん ☆ 丸ゴリ”になってるんだ!」



私は照れた。
本気で照れた。たぶん初めてのマグワイアよりも照れた。


嬉しい。照れくさいくらいに嬉しい。言葉が出てこない。

いまこの瞬間だけは、本気で幸せだと思った。



「ありがとう・・大事にするよ」、と同じ言葉を繰り返した。



「おれもこれつけて仕事してるからさ。」


「うん、私もいつも持ち歩くよ!」





1時間経って 運ちゃんは、行かなくちゃ・・と寂しい顔をした。

私も うん・・と寂しい気持ちになった。



ブレスレットを着けた運ちゃんの左手はひんやりしてて
指先を自分の両手で包んでみたけど

暖かくなるのを待つほどの時間もなかった。
(丸ゴリは、背中にカイロ付けていったから暖かかった・・。)




じゃあ、またね。気をつけて帰ってね。



うん、気をつけて帰れよ。着いたら連絡してな。





うん、ありがとう。



ありがとう。またな。









この日ブレスレットを着けたまま、私は眠った。














で、帰り道はまたもや猛吹雪の高速道路を走って帰ったんですけど・・




深夜12時を回り 道が凍り始めてたらしく、




ハンドルを取られて追い越し車線へ!!ギャース!!
でハンドルを切ったら今度はガードレールへ急接近!ギャース!!!






そんなこんなで 大スピン しちゃいました・・・・






まじで死ぬかと思った・・・



ていうか生きてることに少し感動した・・・




リアルに神様とか感謝したくなった・・








で、深夜が幸いしたのか

追い越し車線にも車はいない、後続車もずっと後ろだったので

事故にはなりませんでした・・。




しかもハンドルさばきがナイスだったのか



大スピンしたのに気がついたら元の位置に戻ってました。。。




しかも一度も停車することなく、元の位置に戻ったまま40キロ走行で

無事、帰宅しました・・・。


とりあえず生きててよかったです。




天国と地獄を同時に垣間見た1日でした。





それではみなさん、よいお年を!!!


来年も、どうぞよろしくお願いします(^^)/











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Last updated  2008.12.31 23:38:18


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「まり夫」 @ Re:遅すぎたあけおめ(01/08) あけおめ!! 新しい車でドライブ目指し…
丸ゴリ姐 @ Re[1]:超高級クリスマスプレゼント(12/13) なな3304さん >今からチョコ送って、バ…
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「まり夫」 @ Re:別に(11/30) 本当に、運ちゃんはゴリさんが、変な(危…

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