男の羅生門 ‐ Guitar&Bike Life ‐

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March 9, 2022
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カテゴリ: 六弦黙示録
衝動的に手に入れてしまったのが1956 Les Paul Gold Top Vintage MOD
ヒスコレの1956’13をベースに国内工房にてメイクオーバーした個体でございやす。




そもそも、以前持っていたP-90搭載の50S(自分でハードエイジド仕様)
コイツの音が想像以上に良かった・・・と言うかP-90の特性が想像以上に好みだったのです。
売ってしまったことに対しては、次のオーナーに使われていると思えば後悔は無いのですが・・・

​P-90のトーンが忘れられない! ​​

あの独特の乾いたサウンド、バイト感・・・キレと言うか、プリプリしたトーン特性は捨てがたい。
レスポールのゴールドトップが渋くてメチャメチャ格好良く見えてきてしまい欲しいなと・・・
そんな中で日課となっているネットサーフィンでポチポチしてたら目に留まったのがコチラ。



グラマラスな愛されボディに燻し金。
ヤバいくらいアダルトで格好良いと思わないか!?





今回手に入れた1956はVintage MOD。

チューブレス・トラスロッドやネックジョイントのニカワ接着、アリニンダイ着色やロングスタッドなど大幅な見直しを行った2013年。
ヒスコレ期で最高の完成度を誇る2014年(指板までニカワ)と比べれば劣りますが、それでも完成度は高く人気のある年式です。
これを元にアーチトップ・カーブを50年代を彷彿とさせるヴィンテージ型へ整形し直されております。




その上からブラスパウダーを用いてリフィニッシュ&エイジド加工を施し、エルボー付近の緑青やヘッド~ネック、
ボディの隅々まで見られるウェザーチェックなどリアルなヴィンテージの貫禄を再現。
指板インレイも50年代風の黄色がかったカラーリングへ交換されております。




パーツ類のアップデートは良くあることですがアーチトップをメイクオーバーしてるってのがグッときました。
ハードウェアはネック裏以外(実用性重視しネックはしていない)は各パーツ類も含め徹底的にエイジド加工されています。

​・・・もの凄ェ格好良いじゃん!



国内工房の有名どころで行われたそうですが、トム・マーフィー程とは言いませんが自然かつ大胆なクラックが素敵でございます。
ペグの半透明具合、経年した焼け具合も良い塩梅に美味しいカラーになっていて嬉しい限り。良い仕事してますなぁ。
こうあって欲しい・・・経年変化して欲しい・・・という理想のカタチが疑似的にではありますが具現化されているように感じます。



※TANO GUITER 撮影写真引用

ピックアップはフロント、リア共にリワインドされた1950年代当時モノの Vintage P-90。
ケースも本体も復刻ではなく元祖、本物のヴィンテージピックアップという価値あるもの。
キャビティ内にも50年代のオリジナルのバンブルビーコンデンサー搭載というパーフェクト仕様。




出音は50年代のヴィンテージP-90という、70年近く前のピックアップでありながら下手なハムバッカーよりも力強く非常にパワフル。
乾いたシングルコイル特有のキレとハリ、絡みつくようなバイト感と鈴鳴りが共存するあのP-90 極上のトーンを生み出します。

近年のP-90と比べるとややノイズはありますが解像度が高く、カスタムバッカーに似た泥臭さがあります。
特にドライブサウンドはレンジが広く金属質でジューシー、それでいてプリっとしたP-90サウンドが何とも心地良いです。




カスタムバッカー含め、高性能なマイクは体感上 ピッキングノイズなどの雑味まで拾う傾向にあるかと思います。
一般的に拾わない、整えている。悪く言えば誤魔化している部分までもダイレクトに拾うことで表現力の幅を広げています。
これがあってこその生々しさ、空気感や臨場感で、中々出せないヴィンテージサウンド最大の魅力ではないでしょうか。






メイプルトップ&マホガニーバックという一般的なレスポールのセットアップに極太のCシェイプネックを採用。
使用されているワンピースマホガニーは繊維が細かく見る角度によって全体がギラリと輝き、良質な材であることが伺えます。
3.93kgという絶妙な重量から繰り出されるサウンドは1959とも違った力強さと繊細さを兼ね備えた魅力ある音です。




指板に関しては黒々・・・ではなく、赤褐色に近い印象。
実はトラ杢の様な繊維が光っていて、どうしても反射してしまう影響で赤く見えてしまいます。
密度はかなり詰まっていて導管が少なく艶があり、こちらも見る角度で色味が変わるというローズ指板。
当初は黒い方が格好良いという固定観念がありましたが、硬質なミルクチョコレートみたいな指板に愛着が出てきております




ヴィンテージのルックスと音を求めて徹底的にメイクオーバーしつつも気構えなくガシガシ弾ける一本。




コイツの為に新調したカスタムショップのHEAVY AGEDのハードケースにセットアップすればこの貫禄。
完成度の高い2013年式にヴィンテージパーツを装着し、ボディアーチまで手を入れたコイツは量産品とはまた違った特別感を感じます。




​ゾクゾクするぜ!​ コイツはメインになる予感がします。​​​​​​​





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Last updated  March 9, 2022 09:30:06 PM
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