男の羅生門 ‐ Guitar&Bike Life ‐

男の羅生門 ‐ Guitar&Bike Life ‐

August 13, 2023
XML
カテゴリ: 六弦黙示録
​ボロの美学というものがある!

というのは何度もネタにしているわけですが、1956ゴールドトップのエイジングが地味に加速してきましたので進捗をしようかなと(苦笑) 

・・・と言っても、普通に弾いているだけではエイジングなんてほぼ進みません。それこそ『 激渋 』とされるエイジングは50年以上もの歴史あってこそ経年変化が起きるわけで、たかが数年程度では求める経年を得られるはずがないのです。ゴールドトップで言えば『 塗料にブラスパウダーを使用することで緑青といった経年変化をお楽しみいただけます。 』という表現をメーカーで見かけますが、毎日汗だくになって荒々しく弾いて30年位経過しないと、そんなことにはならないんじゃないかな~と。ある程度だとしても最低10年は必要かと。

Gibson カスタムショップのHEAVY AGED の様な貫禄を新品グロス仕上げ状態から目指すとなると、その頃には俺はもう死んでいると思います(苦笑) とはいえエイジングされたギターの貫禄のあるルックスは謎の歴史や風格を感じて凄く魅力的に見えるわけで・・・





話は戻りまして我が1956 ゴールドトップ(2013年製)ですが、ボディーアーチや塗装、各種パーツに至るまで国内工房で手が入り、遠目で見れば本物に見えなくもないMODが施されているわけです。それでも神経質な俺からすれば至近距離で見た時に『 ココは足りない 』というのがあります。




例えば、ラッカー塗装が剥がれた断面もやがては摩擦で薄くなるわけですし、剥がれた下にある木材も次第に汚れたり艶が出たりするわけです。そういう傷の年代や場所による経年度合いの再現までは足りないなと。ギター1本に対してそこまでいちいち考えてやってたら時間がなんぼあっても足りないでしょうし生産性が悪いので商売にならないと思います。故に出来ない。そういう意味で最近のカスタムショップのエイジング技術は流石です。

​出来ないのであれば俺が仕上げる! という心意気!​




高級なカスタムショップ製のギターを丁寧かつ大胆に傷つけてはコンパウンドで磨き、傷の上にまた傷をのせる傷のミルフィーユ作業。そしてガンプラの様に墨を入れて同じ作業を無限に繰り返す。艶を消したり出したり。




こんなポジションで構えてこんなアクションをしたときにバックルでガリった 』など考えてやっていますが、はたから見たら怪しい行動でしかないので  何やってんの!? って話です(苦笑)




それにしてもバックのマホが二ーの美しさと言ったらコイツは素晴らしい。目も詰まっていて見る角度でギラギラと光って眩しすぎるぜ!










まだ進捗途中ではあるものの、購入当初と比べれば明らかに完成度は上がっていると自負しています。見た目もそうですが、何故かエイジングをする程に音の鳴りもいなたく変わってきました。傷が増えることで音の反響具合が絶妙に変わってきているとでも言うのでしょうか・・・もしくは木材に刺激を与えることで細胞が動いて変化が起きている・・・プラシーボではない気がします。未知ですが音は日に日に進化しています。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  August 17, 2023 11:06:00 AM
コメント(0) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: