男の羅生門 ‐ Guitar&Bike Life ‐

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April 17, 2025
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カテゴリ: 六弦黙示録
エフェクター好きによるエフェクター好きのためのエフェクター専門店「PEDAL SHOP CULT」
渾身入魂のオリジナル・ディストーションペダル “Tenpest” は オーバードライブ “Ray” に続き世界初の超々ジェラルミンの強固な筐体をもち、
伝説的なヴィンテージ・マーシャルアンプの限られた1968~1970年/歪む個体のディストーションサウンドを参考にサウンドを追求したという
マニアックなペダル。




メーカーホームページで製作者が語っている
“他の機材との適合性、弾きやすさや扱いやすさなどの観点から多くのプレイヤーに求められています。
それらの喜ばしい要素を捨ててでもリアリティを追及し、CULTが考える真のディストーションを表現しました。”
という言葉が示すように、万人受けは狙っておらず、製作者が自分の為にこだわりを問答無用で詰め込んだ逸品。

スマートフォンサイズの超々ジェラルミン筐体を持つ “Tenpest” は重量522gと一般的なペダルで見ればヘヴィ級。


試した結果、サウンドに関しては CULT の説明が示すように、かなり玄人向けなペダルでした。難しい。
…と言いますのも、大抵は基準となるトーンがあって、それを好みに合わせて調整するというものが多い中、
このペダルに関しては、アンプとの相性が悪かったりセッティングがキマらないと狙った音にはなりません。
反面、キマると他にはない格好良い音を出してくれるのですが、万能ではないシビアさが玄人向けだなと感じました。




歪みは真空管に負荷をかけてギンギンに歪ませた様なダークで荒々しい歪み。ゲインを上げる程に暴れていきます。
ゲイン幅は相当あるので、コントロール14時以降では限界を超えて壊れる寸前の領域まで再現することができます。
複雑な歪み具合と飽和感はファズに似ている部分もありますが、相反して妙に透き通っている部分もあり、
暴れているのにコード(和音)や分離が良くも聞こえ、不思議な感覚を覚えます。

ギター側のボリュームを下げても解像度が高く、ハイパスコンデンサーを入れた様にゲインが減衰するのでアンプライク。
フル10では歪みが暴れるので、自分の場合はメモリ6~7程度で音を作り、時に応じてギター側で調整しています。

伝説のマーシャルアンプをベースにした音なのかは、現物を弾いたことが無いので未確認ですが





所有している “Tenpest” ※初期ロッド” は電源が9~18Vに対応しているので18Vでも試してみましたが
電圧が上がるとハリや艶が出る反面、歪み成分は減り “やんちゃさ” に関しては薄くなる印象を持ちました。
ドライブペダルとしては個人的には9Vの方が歪みの質感に適度なエッジと柔らかさを兼ね備えているので良い気がします。

一方、ローゲインのブースターとして使う場合は18Vの方が気持ち良くプッシュしてくれると思います。
ディストーションをローゲインにするなら、一般的には歪み量の少ないオーバードライブがベストな印象をもちますが


過激な歪みを求め、その為に生まれた “ディストーションペダル” はローゲインにすると使えないものが多くありますが
この “Tenpest” に関しては激歪みペダルでありながらローゲインにもしっかり対応しているので優秀です。
正直、まだ扱いこなせていないので、今後も探って参ります!

ということで、レビューでした。
あくまで個人的な価値観によるものなので好き放題語ってますので1つのインプレ程度でご参考ください。





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Last updated  April 17, 2025 08:00:09 PM
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