Lyrical-Magic別館『雷のち晴れときどき豪腕』

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2005.01.20
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カテゴリ: BL感想
前回の日記から少し日が経ってしまいましたが、『また後日…』となっていた、野村史子女史の作品についても感想を…

持っているのは『レザナンス・コネクション』と『テイク・ラブ』なのですが、これ以外には本って出してらっしゃらないんでしょうか。
ネットで検索かけても、出るのはあと『紫音と綺羅』だけで…
名前を変えていたり、同人で活動してらっしゃったりだと、ちょっとわからないのですがね(^^;

本が2冊で、載っているのは5作品ですね。
表題作以外には、『アウト・オブ・フォーカス』『薔薇はもうこない』『グッバイ・ミスティ・ラブ』
カタカナタイトルが多いですね…って、そんなのはどーでもいいか(^^;
『アウト・オブ─』と、『薔薇は─』は、正直、暗すぎるのが痛かったりします。
『アウト─』の悠の一途さなんかは好きなんですけど。救いがなさ過ぎて…(涙)読み終わった後、つらくなります。

だからちょっと印象うすい…?

『テイク・ラブ』と、『グッバイ・ミスティ・ラブ』が好きな作品なんですけど。
野村女史の作品って、基本的にどれもずっしりと重いです。
そして、必ずしも『少年』でない。へたすりゃ『青年』もぎりぎりのところだったりします(笑)
岬の年齢とか、再会した時の春樹の年齢とか、『グッバイ─』の透さんなんかもそうだけど、みんな30くらい?
今確かめたら、透さんなんて38だ!(あとのふたりは30前後)
そんでもって、こいつら全員受けだ!!
初めて読んだ時は私も若かったので、正直くらくらしたもんです(爆)
しかも春樹なんか、まだこれから追いかけて行こうという…
これから始まるんだよ!みたいな!!
すげぇオトナの世界だと思ったんスよ。

そして、そのオトナの世界が、今読むとまたずっしりくると(笑)
かつてとは違ったリアルさをともなって(苦笑)
『薔薇』と『レザナンス』は、なかでも特に若いお話なので、それでいまさら共鳴できないのだろうか?(苦笑)とか…

で、私のいちばん好きな作品は『グッバイ・ミスティ・ラブ』なのですが。
これもラストは救われません。

それでもこの作品が私にとっていちばんなのは、チェックが魅力的なのと、リューの存在にあるでしょう。
ゲイだというだけでリンチにあうような英国で活動する、ゲイ・コミュニストの指導者であるリューは、戦闘的なタイプではなく、ただ『自分たちが解放されること』『ありのままの自分をさらけだすこと』そして『そんな自分を愛してやること』を説きます。
『それがいちばん難しい』とも。
実際に彼はそんなふうに自分を認め、ありのままのチェックを愛してもいます。スゴい人だ!
このリューのセリフは、初めて読んだ時、泣きましたね。
べつにゲイじゃなくても、ありのままの自分なんて、なかなかさらけだせないし、それをどんな無様でもありのままに愛するなんて、やはりなかなかできないと思うのです。
それは『自分がかわいい』というのとは、また違うと思うから…というか、むしろ対極かもしれない。
自分がかわいいから、逆に自分でもごまかしたりってあると思うのです。
ごまかさず、ありのまま受け入れて、愛してやるのは、すごく難しいことだと。
少なくとも、これを読んだ時の私にはそうだったわけで。
これって、描かれてるのは、男同志の物語でも、もっと深いところで普遍的なテーマですよね。
特に揺れ動いていた当時の私には、ずっしりと響いたわけです。
そして10年以上を経て読み返してみて…
やっぱり泣きました(^^ゞ
…てか、この年齢でも泣けるのか、自分!!?って(笑)
それはそれでちょっとした驚き…
未だに揺れ動いとるんかいの~~~?(爆)
号泣ではなかったですが、じわ~ん…とね。
目頭があつく…
ああ、やっぱり脚抜けできない…(笑)
(ていうか、成長してないのか??!!)

や、それはともかく。
『テイク・ラブ』もそういえば、主人公の山崎は、自分がゲイであることを隠さず、闘っている人でした。
それは開き直りでなく、ありのままの自分のままで立っていられる場所を探す、そんな闘いだったと思います。
誰かを愛するためには、まず己と向き合うことから始めなければならない彼等は、向きあって認めた後も、ずっと己の居場所のために闘い続けなきゃならないと。
そして、私にとっての『JUNE』的なものって、まさにこの部分だったように思います。
それが私自身のテーマなのかもしれない。
だから、ハマってしまうと深くて、脚抜けできない…(^^;

ただ、戦う山崎も、一度は逃げてしまいます。
そう、山崎が逃げるのも、『グッバイ』の真が絶えずずるく逃げ続けているのも、そこがまたリアルだったのだなぁ…。
自分がそうだから。
自分の弱い部分と、こうありたいという理想の部分とを見せつけられてるようで。
だからこそ、いっそう響いてくるんでしょうなぁ。
だから脚抜け…(もういい)

そして、こんな作品が載ってた当時の『小J』が、私は好きだったのでした。
軽い作品から、ずっしり重い作品まで。
ごっちゃに詰まってる感じが、正しい雑誌って感じでもあったよね、今思えば。
今は…まだあるの?もうないの?
ボーイズ系は花盛りですが。
こういう作品にふたたびめぐりあえるなら、また読んでみてもいいかなとは思うのですが…
どうなのかな…??













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最終更新日  2005.01.20 22:03:23
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