30年ほど前は公立図書館で漫画をリクエストすれば館には漫画の蔵書はない。購入予定はないと断られたものだった。漫画は一段と低いと見られていたのであろう。
若い司書とそのことで 話あったことがあった。漫画も時代を代表する立派な文化ではないかと。
司書は 先進的図書館ではすでに収蔵してること、この地方では、図書選定委員の考えがまだ古くて漫画は下らない 悪書の範疇にはいり 選定されないことなど話してくれた。
昨年だったかな小学館から 藤子・F・不二雄大全集の出版が 予告された。ダメもと と購入希望したところ 許可されたではないか。但し 毎月 購入希望を出すこと。
お安いこと と せっせとリクエストしている。
あの若き日の司書は、館長に昇進していた。
漫画も社会的に認知されたのかな。 あの手塚治虫の漫画ですら PTAのおばさんたちに子供に害を与えると焚書の刑にあったのだから。
ドラえもん オバケのQ
懐かしい作品とカラーイラスト 特別資料や 解説 など1冊1冊が読み応えのある本で
汲めども尽きぬ と言うのであろうか よくもまあ 子供の夢を 持ち続け描き続けた天才だなあとつくづく思う。
アンパンマンのやなせたかし氏にしてもそうだ。「未来のおとなへ語る わたしが正義についてかたるなら」ポプラ社刊もお薦め本の一つ。
保育園年長組に進級した 孫が目ざとく エスパー魔美を見つけ読み出した。
時々くすくす笑いながらページをめくっている。ひらかなは読めるようだし 漢字にはルビが振ってあるから でも意味が判るのかなあ 名前を呼んでも夢中で耳にはいらないようだ。
読むスピードもある。続いて ドラえもん 夢中で読んでるところに お母さんが帰ってきて あら 漫画 と どうもお母さんは漫画は余り賛成でないようだ。
ところで 私の読書力は落ちてきて 約400ページの漫画を読むのに一日もかかる。 ああ我老いたり 孫のあのスピードを見てつくづくと思った。