なずなず

2012年11月01日
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カテゴリ: 方言詩






                     小さな豆と書いてあずきと呼ぶ朱い小さな豆さん

                     「今年はようけとれたけん何でもせいよ」と
                     じいちゃんが言うけん

                     あたしは小豆をたいて
                     こしあんを作ってみたんよ



                     一度さっと茹でたらアク抜きにざっと洗うて
                     もう一度ゆっくり茹でなおしてから                                 
                     やわらかくほっくりとなったらちょっと蒸らすんよ


                     一個ずつ指先でやさしーに潰していくんよ


                     あたしこの時が一番好きなんよな


                     朱い豆さんの皮から白っぽい中身が出てくるんよ
                     その時の指先のねっとりさが
                     おいしいこしあんになるんじゃって
                     あたしわかるんやもん



                     出来上がったぼた餅を
                     まずは味見せななーといって
                     じいちゃんと半分こして食べてみた

                     それからばあちゃんにお供えをしたんよ



                     まぁ食べてみてと言って
                     お供えをしたんよ






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Last updated  2012年11月02日 02時22分46秒
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