なずなず

2012年11月09日
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カテゴリ: 自由律俳句や短歌


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                      冬うまれ
                      冬から始まる一年だねと
                      冬・春・夏・秋
                      ゆるり言う君






                      月あかく
                      一つの影のうずくまり
                      叶わぬ願いの
                      かぼそきことよ








                      細いと言って君は泣く
                      何かをせがみ
                      何かをあきらめ








                      したたりて落ちる蜜ある三日月を
                      君にねがいし舐めてみたいと








                      甘いねとすくった指を舐めてみる
                      こうしていたい
                      君と見る月








                      匂うだけでいい熟林檎
                      車中の人は蜜に酔うなり








                      まどろみの時に遠く声を聞く









                      多弁な心落ち着かす
                      黄色いペンの
                      重みが好き








                      食パンに垂らすはちみつミニチューブ
                      甘くてちょうどいいと言う冬









                      思いのような石榴あり
                      ふれるとこぼれる涙にも似て







                      体温の
                      記憶を連れて
                      眠ります
                      夢こそ長く
                      君のぬくもり







                      たからもの
                      無限大の箱にある
                      生まれてきたから
                      君に会えたよ








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Last updated  2012年11月09日 23時37分38秒
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