蝸牛的人生色々

蝸牛的人生色々

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2006.01.08
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カテゴリ: カテゴリ未分類
駅伝とかでご一緒するお仲間に 「ランナースさん」
HNの由来は「走る看護婦さん」という意味。
ドミンゴさんや流星さん、Barmyさんにはお馴染みの女性です。
笑顔が本当に優しく、素晴らしい方。
どれくらい素晴らしいかと言うと、ある年の荒川市民マラソンのパンフレットで、ど真ん中の一番大きな写真(前年のゴール写真)に使われたほどです。

そのランナースさんたちお仲間や、楽友のクリちゃん、プライベートな知人のK子さんの初ハーフチャレンジなど、多くの知り合いが参加されるので、「谷川真理ハーフマラソン」の応援に行ってきました。
私は5kコースの折り返しポイント、つまり往路の2.5k、復路の18.5kです。
(浮間公園のすぐ裏手です。)


程なく、トップの女性ランナーが到着。
早川絵里選手ともう1人、競い合っています。
そして、第2集団に主催者の谷川真理選手。関係者や応援の人にお礼をいいながら駈け抜けていきました。
そしてドドドドドドドーーーーーーーッと押し寄せるランナー。
女子ランナーが4割近いって、本当に珍しい大会です。
その列の中盤も過ぎるころ、10分遅れでスタートした男子ランナーの大集団。
女子の後方ランナーは押しのけられるように走っています。

ウワサには聞いていましたが、女子にとっても男子にとっても良くないことじゃないかな?
悔しいけど、男子のほうが速いんだから、時差スタートするなら男子を先にスタートすべきじゃないかな?
私はこれを見たときに、そして、この後に起こった事件に関わった時、絶対にこの大会にはエントリーしないっ!って思いました。

で、その男子の列の長いこと、長いこと・・・。

あの長身の○こふさんしかみつけられませんでした。
女子もランナースさんだけ。ハイタッチして、行ってらっしゃい~♪

男子の最後方が過ぎたかと思ったら、5kのランナーがもう到着。
高校生やら中学生やら小学生やら、未来のアスリートたちもいっぱい走っていました♪

裏手の公園でトイレを済ませて戻ると、もう先頭ランナーです!!!早過ぎっ!

彼女を優勝させるために、女子先行スタートさせているんじゃないかと思うほど。
いやぁ~、それでもすごかったです。

ランナーが行きよりはさすがにバラケて戻ってきました。
「りんすけさん!」と声をかけてくれた女性。
クリちゃんでした! 風邪ひいたの?マスクしていたよね??
でも、声ですぐにわかりましたよ~♪
かなりいい位置にいましたね! 記録も良かったんじゃないかな??

その後も○こふさんしか見当たらずに、女性ランナーが増えてきたなぁ~ってころに事件が起こりました。
私のいた場所には消防団のおじさん3人、大会スタッフのおじさん2人くらいがいました。
「ランナーが倒れている!」っていうランナーからの通報で(割りと早い時間帯)、消防団の3人は出動。
・・・走って。 機動力が弱すぎ。 自転車くらい用意しておけばいいのに。
ずいぶん時間が経っても戻ってこないなーって思っていたら・・・

「すぐそこでランナーが倒れている!」というランナーからの第一報。
残っているのは大会スタッフのおじさんたちだけ。
すぐに動こうとしません。
こう、覗くような仕草をしているけど、無線で連絡をとるなどの素振りもなし。
そうこうしているうちに、ランナーたちが続々と「倒れている!」と声をかけながら走りぬけていく。
えーーっと? どうするのかな??なんて見守っていたら、
「水!水を持っていってあげて!」
と男性ランナーが叫んで過ぎていきました。

あ、そうだ!お水なら私、持っている!!
駅前で、もし友人が水を欲したら、もし不測の事態が目の前で起きたら?なんて思って1本水を用意してありました。
まさか、本当にそんな事態が起きるなんて・・・。
「お水持っているの?お願いします!!」とスタッフのおじさんに言われて、蝸牛ダッシュでコースを逆走しました。
(っていうか、おじさんは用意していないの??)

20mほどのところで介護されながら座りこんでいる30歳前後の男性。
短パンからのぞいた脚には生々しい出血。
彼がどんな風に倒れたか、容易に想像がつきます。
介護しているのは他のランナー、2~3人。
1人はピンクのウサギちゃんの着ぐるみを着た若い女性。
行きは3匹(?)で元気に通りすぎたのに帰りは2匹だね~ なんてちょっと前に夫と話していたところでした。
ここに残って介抱をしていたんですね!

顔面蒼白。 全身がブルブルと震えています。とにかく唇がガチガチとしていました。
ここから先の順番をよく覚えていません。
とにかく彼を横たわらせました。
着ていたジャンパーやショールを彼の体にかけました。
ウサギちゃんも着ぐるみを脱いで、彼にかけました。
(ちゃんと中はウェアを着ていますよ!)
心配そうに覗きこみながら通りすぎるランナーたち。

「ランナースさん!!」
思わず叫びました!
「この方、看護婦さんです!!」

2年前、残暑のEKIDENの応援席。
目の前でパッタリ倒れたランナーを、「あれ、倒れちゃった!」と私が思っている瞬間に、ランナースさんがパーっと駆けより介抱したこともありました。
彼女のプロ意識の高さを感じました。

私たちがオロオロしている間に、さりげなく、脈をとっているのがわかりました。
彼女のお見立だと、熱中症ではなく、酸欠状態だったようです。
とにかく体を温めましょう、ということで、心配して後から来た夫のジャンパーも脱がせました。
(血がついたのはあとで洗ってあげるね・・・)

ランナースさんの介抱と、看護婦さんが来たから大丈夫だよ~という呼掛けに安心したのでしょうか?
やっと来たスタッフが、無線で消防と連絡を取り合っている間に、男性はだいぶ落ちついたようで、顔色もよくなり、震えも止まりました。
「少し走ってもいいですか? 時間、大丈夫ですか?」と男性が小さな声で言いました。
えー? 何を言う?救急車に乗ったほうがいいんじゃない??
まだ混乱していて、自分の状況がよくわかっていなかったんでしょうね。
それに、人に迷惑をかけたくない、って気持ちもわかります。

「じゃ、一緒にゴールまで歩きましょう」とランナースさん。
ヨロヨロと立ちあがる男性をみんなで助けおこし、後ろから見送りました。
残りの2.5k、最後までランナースさんは付き合ったようです。
あとから無事にゴールしたよ、って電話をランナースさんから頂き、本当に安堵しました。

レース最中の脚を止めてしまって、本当にごめんなさい。
でも、彼女なら私がいなくても介抱して同じことをしていたでしょう。
何もできずにオロオロしていた私。
頭が働きませんでした。
本当にランナースさん、ありがとうございました!!

座りこんだ男性ランナーの周りにはミニミニペットボトルが数本。
きっと通りすぎるランナーが心配して、手持ちのものを置いていったんでしょうね。
自分も決して無理はしないで参加しているつもりですが、いつ不測の事態が起きるかわかりません。
私もいつバッタリと倒れるかわかりません。
彼もきっとそうだったでしょう。
こんなときはお互い様。
助け合って、命だけは大切に家族の元に戻りましょう。





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最終更新日  2006.01.08 21:24:28


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