りらの徒然日記

りらの徒然日記

2005年03月30日
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カテゴリ: 短歌
 今日、遅まきながら『塔』に提出する「今月の10首」を選んでいた。
 今月は、全然PCに作った歌を打ち込んでいなかったので、そこここに散らばっている、今月作った「歌」たちを、作った順にPCに打ち込む作業から始める。
 私の場合、「短歌メモ帳」にメモしていたり、携帯の「フリーメモ」機能を使って保存してあったり、はたまたヴォイスレコーダーに吹き込んであったり(←就寝時に思いついたときには、主にこれを使用)するので、それらからかき集めてこなくてはならない。
 こまめに更新していればなんていうことはないのだろうけど、つい面倒くさがって、月末にまとめてやろうとすると、結構大変だ。
 でも、今月の歌の傾向が見えてきて面白かったりもする。

 で、その作業をやっていて、1つ愕然としたことがあった。
 「淋しい(さみしい)」を使った歌が、異様に多かったのだ!
 もともと人とおしゃべりするのが大好きで、一人でいるととても淋しがり屋なのだけど、それにしても、3~4首はあって、本当にびっくりした。
 こんなに作っていた意識は、まるでなかったのに…。


 つまり、「どんな場面で『淋し』かったのか」「どんなふうに『淋し』かったのか」が大切なのであって、単に「淋しい」とだけ書かれていても、作者の心情は、読者には伝わらないということだろう。
 それよりも、「淋しい」という言葉を直接使わずに、「如何に淋しかったか」を表現できる方が、却って読者に心情が伝わるとされているし、原則的には私もそう思う。
 だから、「淋しい」に限らず、「悲しい」とか、「嬉しい」とかは、なるべく使わないように!と常日頃自分に言い聞かせているはずなのに、なのにこの結果はどうだろう。

 もとより、無頓着に「淋しい」という言葉を使ったつもりはない。
 自分なりに、その時の自分の心情を、より実感してもらえるように、いろいろと工夫はしているつもりだ。
 例えば、比喩を使うとか。
 でも、これだけ短期間に繰り返し使ってしまうとなると、ちょっと考えざるを得ない。

 やっぱり言葉に無頓着なところがあるのか。
 それとも、敢えて「淋しい」という言葉を直接使わせるような何かが、私の心の内部にあったのか。

 とにかく、考えさせられる出来事ではあった。

 結局、提出する10首の中には、1首だけ「淋しい」を使った歌を入れた。





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最終更新日  2005年03月31日 00時26分02秒
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