思い出のフランス

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2007.05.24
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カテゴリ: カテゴリ未分類

カンヌ ラ・ムーラッションにて 7
南フランスの夏は(バカンスシーズン)一番の稼ぎ時で、ラ・ムーラッションも同様です。それでかどうだか解りませんが、その前に5日間、レストランを休むと言われました。ここにいてもいいし、旅行に行ってもいいと。ここにいると言っても、こんな不便な所で5日間、買出しにも大変だし・・・考えたあげく久しぶりにアルザスのルディグ氏の元へ行き、お世話になったお礼にお手伝いに行こうと思い立ちました。往復何十時間もの道のりですが、懐かしさの方が先に立ち、すぐに決断、(アズマさんもスイスの元いた職場に顔を出すと言っていたので、こんなところでひとり残ったらたまったものではないですし・・・)そそくさと用意しました。料理長は「そんなに嬉しいのか・・・」とか何とか言ってましたが、隠しようがありません。そして、ルディグ氏の方には、突然行って驚かせてやろうと思い立ち、その企ての楽しさに、いても立ってもいられませんでした。片道13時間の旅も苦になりません。懐かしいミュールーズの駅に着き、いつもだったら、そこから電話をして迎えに来てもらうのですが、その日はタクシーを使い、あくまでも到着までは極秘事に・・・・。レストランの手前でタクシーを降り、お客のようなふりをしてカフェの方から入って行くと、マダムは忙しそうに立ち働いていて、勝手に席に着いた私に気がつきません。いえ、お客が入ってきたのは気がついていて「ボンジュール」の挨拶は届いたのですが、私だと気が付かなかったようです。注文を取りに来て、私の顔を見た時のマダムの驚きは、私が想像していたものよりも、はるかに上回ったものでした。マダムのあまりにも大きな驚きにレストラン中の人たち(常連のお客さんまで)が集まって来てしまったのです。そして一声に「どうしたんだ!」と。ほとんどの人がカンヌを辞めてきたと思ったようです。事情を話すと「なあ~んだ」と、安心をしたのかガッカリしたのか解らない返事が返ってきて・・・、ただ以前より慌ただしいような雰囲気が感じられました。それで訳を訊いてみると、コックさんがセルビスミリテーユ(兵役)に取られて大変だと言うことでした。私はすぐに着替えて、料理場に入りました。ルディグ氏やマダムは疲れているだろうから、手伝わなくてもいいと言ってくれました(カンヌとは大違いです)が、こんな時にこそ、お世話になったご恩を、少しでもお返ししなければ、と思いました。いや、それよりも、私が顔を出した事をこんなに喜んでもらった事の方が、私には感激だったように思います。少しはお役に立てたかどうか、あっと言う間の4日間でしたが、帰りにまた夜行列車の中で食べてとお弁当とワインを持たせてくれました。そして、言いにくそうでしたが、「うちでは、カンヌほど給料は払えないが戻って来てくれないか」とも言われました。以前ここで一ヵ月半、拾ってもらったご恩を思えば、すぐにでも「はい」と応えたかったのですが、(カンヌの料理長にも随分よくしてもらっていたので)「一度訊いてみます」としか答えれませんでした。帰りの列車は(どうしたら良いものか)、ワインを飲んでも一睡も出来ませんでした。

http://www.ob3.aitai.ne.jp/~le-vert/





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Last updated  2007.05.24 09:46:08
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