翔(はばた)く女性を応援する会社を目指します

翔(はばた)く女性を応援する会社を目指します

2012.04.25
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  前回に続きです。

新しいスタッフが入社しても、すぐ辞めます。

「給料は、もらうモノではない。

奪い取るモノである。」と前の会社で、

教育されていました。

自分一人で、地球は、回っているような誤解があったのです。

「仕事のできるスタッフ」があまりにも少ない。

当時の総務部長に「優秀なスタッフを採用してください。」と

直訴したこともありました。

 せっかく採用したスタッフが定着せず、

次々と辞めていき、また欠員を補充する。

常に新人を抱え、その教育に追われる毎日が続いていきました。

私は、もちろん休みなし。

このときは、まだ独身でした。

 従業員の立場でした。 

新人スタッフの方が、人件費は、安いと考えていたのです。

 私は、 愚かな男でした。

最初のうちこそ根気強く教えていましたが、

同じことの繰り返しに だんだん嫌気が差してきました。 

そしてある日、ついに怒りを爆発させてしまったのです。

「そんなこと常識で考えれば分かるだろう!」  

「なぜできないんだ!」

店内にいやなムードが漂いました。

当時の社長(現会長)から

「君は、背中で仕事を教えようとしている。


やり方を教えず、ただ、怒鳴って仕事をさせている。

これでは、人は、育たないぞ。

このやり方は、今の時代には、合わない。」

と言われ、指導方法として、

「いいか、店長。オマエは、優秀かもしれない。

でも、新人のスタッフは、小学生のような者だ。

相手の目線に合わせて、教育することを

君は学んでいない。

子どもが食べ易いように噛み砕いて指導するものだ。」

と言われました。

しかし、改善のための具体的なヤリ方が見つかりません。

どれも効果がなく、熱い思いは空回りするばかりでした。 

それでも、退職者が続きます。自分自身の退職も考えました。

 彼女らはなぜできないのだろう。

なぜ常識が分からないのだろう。

なぜ自分から 仕事を見つけて動こうとしないのだろう。

苦悩の日々が続きました。

気付きを与えてくれた「あること」が、あったのです。

それは、私の弟のアドバイスがヒントでした

礼儀はあいさつに始まり、あいさつに終わります。

 まず、教室の床に「あいさつ線」というものを引き、道場に入室したら

ココで立ち止まり、先生に「こんにちは、宜しくお願いします」とあいさつする。

練習が終わって帰るときも、この線で回れ右して「ありがとうございました」

「お先に失礼します」とあいさつする。

 「よくできたね」「元気な声だな~」とほめてやると、その子どもは褒められたことが

自信となり、ますます元気な声を出します。ほめられなかった子どもは「今度こそ」と

発奮します。やるべきことを具体的に教えただけで、今までろくにあいさつもできなかった子供達が進んで声を出すようになったのです。

このことを、私は、弟から教わりました。

子供の変化を見て父兄は喜び、「あの剣道教室に通うと

礼儀正しくなる」という評判が立ってきたそうです。

 このときの経験について、弟が解説してくれました。

 第一目標は、「礼儀を身につけてもらう」ことでした。

そこに到達させるため、

まず「あいさつ」という小さな目標を掲げました。

あいさつができるようになった子どもは小さな成果を手に入れます。

あいさつすれば先生にほめられる。深くお辞儀をすればもっとほめられる。

このことを身をもって学習してもらおうと考えた。・・・と。

道場へ入ったばかりの生徒は、なかなか声が出ません。

このとき「ダメな子だ」「性格に問題がある」などと決め付けるのは間違っています。

お手本さえ記してやれば 誰でもできるようになるのですから。』

小さな成果を挙げてくると、「これが礼儀正しい態度なんだ」と理解してきます。

すると、別の場面でも子どもなりに考え、応用できるようになり、

ぐんぐん成長していくようになった・・・と。

私は、弟の話しからあることに気が付きました。

もしかすると「伸び悩んでいるスタッフ」もこれと同じなのではないか。

部下のスタッフたちは、 ただ単にやり方を知らないだけかもしれない。

弟が子供にあいさつの仕方を教えたように、仕事のやり方を教えてみたらどうだろう。

この仮説に基づいてスタッフの教育方法を一から見直したら、どうか???

・・・・そう考えたのです。

子供達がきちんと挨拶できるようになったのは、

あいさつの仕方を細かく教えたからに他なりません。

その成功事例をスタッフ教育に応用できないだろうか???

仕事のやり方も同じように細かく教えてみようと思い立ちました。

私は、入社当時を思い出しました。             

「私が、入社した頃は、電話の受話器のとり方もまばらでした。」

「まず受話器は、3回ベルがなる前に、左手でとる。」「右手でペンを持って、メモする」

といった具合に徹底的に分解してマニュアルを作っていたことを今、思い出しました。

それは、分解作業を進めていくにつれて 驚くべき事例が明らかになりました。

その事例とは、自分の常識が通用しないこと。手にとって、教えること。・・これだったのです。

部下のスタッフ達はなぜ仕事で伸び悩むのか?

どこができないのか。  考えに、考え抜きました。

すると、ある日、突然それらが手にとるように見えてきました。

すると、何を教えるべきかも、必然的に見えてきました。

分解した行動を日常業務に取り入れたところ、スタッフは目覚しい働き振りを

見せ始めました。自分のやるべきことをはっきり理解したからです。

行動を分解し、それを明確な形で示すことによって。

スタッフ全員が少しずつ成長してきました。

大げさではなく、文字通り全員が変わってきたのです。

できるスタッフを育てるには「行動の分解」から始めなければなりません。

 私のマネジメント手法は大きく方向転換しました。

次回へ続きます。









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最終更新日  2012.04.25 20:13:24
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