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【ロン バルセロ インペリアル 40周年】ロン バルセロ インペリアル40周年ドミニカのラムです。久しぶりのバルセロです。今回のやつはバルセロ・インペリアルが誕生して40周年を記念してのプレミアムブレンドです。30周年のプレミアムブレンドから早くも10年、時の流れは早いものですね。海外の様々なサイトによると(サイトごとの違いがあって正確には不明)、熟成に使用されたカスクなどはノーマルのバルセロインペリアルと違いはなく、熟成年数が大幅にアップされているバージョン、ということのようです。スペイン系ラムとしては珍しく度数43%と今風。ボトルや外箱は高級感あふれるデザインですが、僕としてはどちらでもいいところです。香りはいつものバルセロインペリアルに似た、チョコレートとカラメル、バニラなど。味わいもやはりバルセロインペリアルそっくりで、柔らかくて濃い系のスパニッシュスタイル。キャラメルとチョコレート、ヨーロッパ的な深煎りコーヒー、ハニーバターなどの風味。とても飲みやすく、クセがなく、それでいて丸みを帯びた濃い口の味わいです。はっきり言って風味・味わいはノーマルのバルセロインペリアルとの差は大きくありませんが、それだけバルセロインペリアルの完成度が高いということで、僕的には前回のシャトーデュケーム(というワインらしいです)カスク使用バージョンより却って印象深い一本です。ノーマルとの価格差をどう捉えるか、ということが焦点、という感じです。最後に、加糖量が少し気になりました。表示は無いので、どれだけ加糖されているかは不明ですが、まあまあな量が加糖されているのではないかと思います。これだけ美味しいければ、加糖しなくても充分美味しいと思うのですが、メインの商圏(スペインが主な輸出先だそうです)では、こういう感じがウケるのでしょう。【僕の評価】5段階中の4ロン バルセロ インペリアル プレミアム ブレンド 40周年記念ボトル 43度 700ml価格:21980円(税込、送料別) (2023/1/11時点)
2023.01.28
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【プランテーション エクストリーム No,5 バルバドス WIRD 2007】プランテーション エクストリーム バルバドス 2007バルバドスのラムです。数々のラムをリリースしているプランテーションですが、今回のは「エクストリーム」という「一番イイやつ」シリーズのようです。時々熟成庫で偶然凄く良い樽(の中身)が見つかって、それはそのままでもう完璧なのでより分けておいて、ブレンドせずにそのまま特別限定版としてボトリングする、のだそうです。プランテーションから2022年に発売されたエクストリームコレクションは3種類あって、全部バルバドスのウエストインディーズ蒸留所(プランテーション=フェラン社が所有)のラムです。それぞれ使用蒸留器や熟成年数が違っていて、今回僕が買ったのは一番安いやつ。あとの2種類のやつも飲んでみたいのですが、僕的には予算オーバーなので保留。グレッグポットスティルとコラムスティルで蒸留され、バーボンカスクでのトロピカルエイジングが2年、バーボンカスクでのコンチネンタルエイジング10年、さらにフェラン社のコニャックカスクで2年、ABV58%、というスペックです。トロピカルエイジングが短くて、コンチネンタルエイジングが長いというのは、あまり聞いたことが無いパターンです。香りはみずみずしいフルーツエキスとバニラ、カスタード、ココナッツ、白ブドウなどが感じられ、全体的に華やかな印象です。たぶんコニャックカスクの効果だと思います。飲んでみると、程よくシャープな口当たりで、香ばしいナッツとココナッツ、カカオ率マックスのビターチョコレート、軽い風味のブランデー、かなり焦げたカラメル、などの風味が重層的に感じられます。飲みごたえが充分ありながら、明るい華やかさが全体を覆うというフェラン(コニャック)カスク効果は、数あるプランテーションラムの中でも、バルバドス(ウエストインディーズ蒸留所)のラムにおいてが最も顕著ではないかと思いました。僕はそれが好きなのですが、もしコニャックカスク無しで全部バーボンカスク熟成のやつがあったら、ぜひそちらも飲んでみたいです。でもそれは難しいかもしれません。プランテーション(フェラン社)は、バルバドスのGI(地理的表示)についての話し合いにおいて、伝統的ラムの再現とその保全も唱えていて、バルバドスでトロピカルエイジングされたラムだけがバルバドスラムだと定義されると、それは伝統的なラムではなくなる可能性があると主張しているようです。ラムは三角貿易の構成要素の一つとして、植民地からの搾取、宗主国の利益のための酒であったはずなので、「伝統的なラム」という定義を突き詰めれば、それはそのとおりかもしれません。そういうところがスコッチやコニャックとは違って、歴史の中でのラムというお酒の存在は極めて複雑なものだということを改めて感じます。でも当事者ではない僕としては、伝統的ラムと生産地呼称制度に則ったラムの両方を飲んでみたいと思います。それにそもそも原産地呼称の厳守を言い出すと、プランテーションだけでなく、ボトラーズのラムは全て原産地を表示することができなくなるんじゃないでしょうか?そういうことも含めて、なかなか興味深い1本です。【僕の評価】5段階中の5プランテーション エクストリーム No.5 バルバドス WIRD 2007 ラム 58度 700ml価格:17600円(税込、送料別) (2023/1/11時点)
2023.01.20
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【ヴァリンチ&マレット フォースクエア16年】ヴァリンチ&マレット フォースクエア16年バルバドスのラムです。ボトラーズブランドのフォースクエアラムです。フォースクエア蒸留所のやつばっかりで飽きないかと思われるかもしれませんが、全然飽きません。僕的にフォースクエアのラムは、多くのラム愛好家と同様に、星の数ほどあるラムの頂点・最高峰です。もちろんボトラーズブランドのフォースクエアラムの中にはイマイチなやつもありますが、イマイチなだけで不味いということはなく、それは風味全般に不快要素が全然無いというフォースクエアの大きな特徴のおかげだと思います。フォースクエアラムはオフィシャルのエクセプショナルカスクシリーズが頂点で、濃いココナッツアイスクリームとナッツ、程よいオークの風味が大きな特徴で、さらにズッシリとしたコシの強さと飲みやすさのバランスという点でも群を抜いていると思います。ボトラーズブランドの製品は、各風味要素・コシの強さのバランスが様々(主にはポットとコラムの比率、それに熟成年数と熟成場所などで違いが出ると思われます)で、どうしても頂点であるオフィシャルのエクセプショナルカスクシリーズとの比較になってしまうのですが、オフィシャルが一番凄いのをリリースしている以上、それは仕方ないことです。フォースクエアが売ってくれる樽にも制限があるでしょうし(僕ならベストな樽はオフィシャル用として誰にも売らないと思います)、そもそも嗜好品なので最終的にはセンス・好みの問題になると思います。さて今回のヴァリンチ&マレットのフォースクエア16年。ヴァリンチ&マレットは英国でイタリア人お二人がスコッチとラムを扱っているという、よくある感じのインディペンデントボトラーのようです。ウェブサイトによると、トロピカルエイジングが13年、コンチネンタルエイジングが3年とのことです。2005年に蒸留され、2021年にボトリング、288本出荷、アルコール度数は56.7%。非常に高スペックです。香りも味わいも申し分ありません。ココナッツアイスクリーム感の明確さ、コシの強さも最高レベル。間違いなく買って幸せになれる1本だと思います。問題は価格だけでしょう。めちゃくちゃ高いわけではなく、これより高価なラムはいっぱいありますが、やはり高価に感じます。オフィシャルが安価な設定になっていることがその最大の要因なのですが、そのオフィシャルは日本には全然入ってこないし、世界的に人気が高すぎて海外通販でももう入手できないので、もはや適正価格というものが無い状態です。手に入るだけありがたい、といった感じでしょうか。【僕の評価】5段階中の5フォースクエア 16年 2005 ザ スピリット オブ アート リミテッドエディション2022 ラム (ヴァリンチ&マレット) 56.7度 700ml価格:23180円(税込、送料別) (2023/1/10時点)
2023.01.13
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