UNDER THE ROSE

UNDER THE ROSE

2008.04.10
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カテゴリ: ふつうの日記
春休みいかがお過ごしでしたか?

何気なくそれぞれと付き合ってまいりましたが、
この春、二人のマダムの生き方を見て、深く考えさせられました。

房子おばさまのケース。
母の伯母で、子どもがいない一人身なので、母や私をかわいがってくれている。
この春、肺がんが見つかり、病院の付き添いや、手続き、この先の治療方針も家族として
一緒に考えたりしてました。
75歳という年齢や体力を考慮して、手術はせず、放射線治療をすることになりました。


高校の教師をしていたので、退職後も自己啓発のため様々な勉強をしていた。
住まいがまた素敵なんです。
英国風、といいましょうか、清楚でシンプルななかに
上品なレースがあしらわれていたり、アンティークな家具が置かれていたりと、
隅々までおばさまのセンスが発揮されて、心地の良い住まい。
よく、連れ立って、美術館に行ったり、最新のショッピングスポットに行ったり、
敷居の高いおすし屋さんに連れて行ってもらったりと、年齢を感じさせない行動力にあこがれてもいました。

そんな素敵なおばさまだったんですが、もともとの華奢な体つきや、
お嬢様育ちのため成長期に十分に運動をしてこなかった、
日光に当たってこなかった、などの理由で、骨が弱いんです。
もう、背中が海老のようにまがっちゃって・・・

歩くのもツエを頼りに歩いています。
転んだりしたら、ボキっとなるのは目に見えてます。


ミヨばあちゃんのケース
父方の実祖母。
バスが一日に2本しかこない超田舎暮らし。

85歳の今も毎日せっせと畑の手入れ。
近所の80年来の友人とオシャベリするのが日課。
「町に行くと、空気が目に染みる」
「町は、怖い人がたくさんいるから、気をつけなさい」というのが口癖。
もちろんお化粧などしない。
どこに売ってんだろう?と思う衣装。
毛染めもしないし、持ち物も質素。だけど清潔感はある。
100円均一の店に行って、目を回した人。
物欲、というものがなく、毎日仏様に感謝して、早くお迎えに来てください、と
お願いしているらしい。
その、ばあちゃん。
ずーっと、ぽっちゃり系のばあちゃん、と思っていたんですが、先日、ふと手を握って驚いた!
超骨太だったんです!
太い太い骨!
シミだらけでガサガサで、働いてきた女の手。
頼りがいのある手。
そういえば、一年程前に土間で転んだ、と大騒ぎになった。
だけど、しばらくおしりが痛かっただけで、骨にはなにも異常がなかった。

85歳で、これといった病気もなく、毎日自分の足で歩けて、生活できるって
とっても幸せだな~と。
便利な世界にどっぷりつかって生活している自分の将来を 少し考えこんでしまいました。













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Last updated  2008.04.10 15:31:51
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