読んだり飲んだり走ったり

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2017年12月20日
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テーマ: 闘病日記(3857)
今日までうだうだと書き綴ってきましたが、たぶん今日か明日で一区切りをつけたいと思っています。

今日は「ドラえもん」。
唐突ですね。
でも、こんな病気に悩まされていたら、子供じみた発想ながら、「ドラえもんの道具があったら…」などと考えてしまうのも事実です。

それっぽいネーミングで、三つほど考えてみました。

・キャンサーいらんサー
懐中電灯型機器。患部に当てると、「キャンサー細胞なんて要らない」と、サーっと消し去ってくれる。究極のがん治療具ですね。

・メンえっきー
飲むだけで身体の免疫機能を強化してくれるドリンク。NK細胞がとんでもなく活性化して、悪者をやっつけてくれる。


放射線治療や抗がん剤の副作用を消してくれる布。この布で一拭きすると、口内炎、吐き気、下痢、皮疹などの副作用が綺麗に消えてしまう。

ちょっとむなしい作業でしたが。でも、考えてみれば、即効性はなくても免疫力を高めて恒常性を維持する治療を受けているわけですし、副作用についても、それを軽減する手立てをあれこれ講じてもらいました。「メンえっきー」「ふくさノー」は、実質的には実現していると言ってもいいのかもしれません。

つまり、ドラえもんの道具というのは、もちろんあり得ないし、願望ですが、よくよく考えるなら、時間さえかければ実現できるようになっているものが結構あるような気がします。

にもかかわらずドラえもんの道具に憧れるのは、その即効性、すぐ、その場で役に立つからかもしれないですね。でも、その場で役に立つことを考える余り、その道具の持ついわば「副作用」に思い至らず、その副作用があの漫画の「笑い」の多くを支えているようにも思います。

今日一番お伝えしたかったこともこの即効性に関わります。
即効性が求められるのは、事態が急迫しているから。その事態に、適切に対応しようとするから。

ドラえもんのすごさって、実はそこにあると思うのです。

一般にドラえもんのすごさって、その道具の豊富さにあるように思われているのではないでしょうか。
でも、道具は道具にすぎません。適切な使い方がなされて、はじめて生きたものになります。つまり、たくさんあってもそれだけではしかたがない。

ドラえもんのすごさは、直面した事態に対して、どの道具を用いるのかを瞬時に判断し、選択していることです。状況分析と問題把握と、問題解決策を、瞬時に行っているのです。これって、ホントにすごくないですか?

一般的に、会議とか、ワーキンググループとかって、上の課題(状況分析・問題把握・解決策)にかなり時間をかけて取り組むためにあるのではないですか。もちろん問題の質も何も違うけど、ドラえもんは、一人で、それを瞬時にやってのけている。しかも、(先に触れた、副作用に思い至らない、という点を除けば)失敗も少ない。ドラえもんの出した道具は、概ね事態を解決に導きます。



翻って我々のことを考えます。我々にはドラえもんの道具はない。でも、実質的にそれに近いものたちを、実現している。それは、問題を的確に捉えて分析し、解決に導く努力を積み重ねてきたからにほかなりません。それは、ドラえもんのすごさを、時間はかかるけれど、我々も持っていることの証ではないでしょうか。

もちろん、治療そのものは専門家の領域です。でも、それとは違ったレベル、つまり患者というレベルで、その時々の症状に向き合い、自分なりにそれを把握し、自分にできることを探る、ということは絶対にできるはずです。「ひみつ道具」を出すことはできませんが、自分なりの工夫を実践することそれ自体が「道具」に当たるはずです。方向性として間違うかもしれません。でも入院中であることを考えてみてください。的確なアドバイスをくれる人たちに囲まれて生活しているのです。

そうやって、単に指示に従って治療を受けるだけでなく、自分なりの工夫や心構えを考えること。患者としての日々の中で、これって結構大事なんじゃないかなと実感しています。そしてこのことは、たぶん、患者を卒業した後も、変わらないだろうと思っています。

今自分にできることって何だろう 考え行けば 僕ドラえもん





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最終更新日  2017年12月20日 21時08分03秒
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