狂躁的非日常と日常

2006年03月01日

【Book】うーむ。死んでしまうー。遠藤淑子「ヘブン」「ヘブン２」って映画化しないかなー。

(3)

テーマ：最近、読んだ本を教えて！(24677)

カテゴリ： Book!!Movie!!Music!!!

本とは関係なく、死にかけです。天国に連れてってください。

あまりのしんどさに遠藤淑子の「ヘブン」「ヘブン２」を読んでしまいました。「ヘブン」は核戦争後の荒廃した世界で生きる家族と、戦前に作られた高性能なロボットのお話。そして、「ヘブン２」はそのロボットが作られるにいたったビフォアストーリーです。
短編の多い遠藤淑子にしては「ヘブン２」は長いストーリーです。作者も最初の予定が狂ってこうなったみたいなことを書いてましたが、巻ごとに独立しているので結局１冊レベルじゃん状態。
けれど、作品としては遠藤淑子の最高レベルであると断言できます。まず、「ヘブン」でロボットが出てきて、遺伝子操作された子供たちが出てきます。そのあたりの謎と伏線が「ヘブン２」で明かされるというような構成になっています。
あんまりかくとしんどいのですが、「人は人を殺さない」と断言する人間と、人を殺すためにロボットを作った人間、破壊衝動が人間の原罪ではないかと苦悩する作られた人間。時間軸を飛び越して展開するドラマは見ごたえがあります。けど、完全シリアスではないのがらしいとこです。

#狂躁的非日常と日常
#あきらっく

#遠藤淑子
#ヘブン
#ヘブン２
#book

お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう