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余寒の梅。
梅に鶯というように、1月~2月に咲く早春の花。
花の色は白、紅とあり、八重咲きもあります。
バラ科サクラ属。白梅、紅梅の順に咲きます。
中国名の「mei」から「むめ」(梅の古名)や
「うめ」と呼ばれるようになったとか。

木々が枝先に固く蕾を閉じて春を待ち、若芽のうちに
息吹を秘める早春。いち早くしとやかな花を咲かせる梅は、
他の花に先立って開花する花の兄とも言われます。
また、春を知らせる春告草(はるつげくさ)とも、
きりっと引き締まる冬ざれの寒さに風景からほとんど色が
消えてしまうさなか、凛と白く浮かび上がる梅の花には
生き生きとした、命が宿っています。

そんな梅は「万葉集」の時代から数々の歌に詠まれ、
とくに雪のなかに咲くさまは、好んで題材とされました。
「残りたる 雪に交れる 梅の花
早くな散りそ 雪は消(け)ぬとも」 大伴 旅人(おおとも の たびと)
「難波津に 咲くやこの花 冬ごもり
今は春べと 咲くやこの花」 王 仁(わに)
冬至を過ぎて次の春へと近づいていく間、
一日に畳一目ずつ日が伸びると言いますが、
一輪ほころんだらその一輪分、暖かい春の足音が
聞こえてくるよう、と早春の花のさまをとらえた句があります。

「梅一輪 一輪ほどの あたたかさ」 服部 嵐雪(はっとり らんせつ)
「雨つつみ 日を経てあみ戸 あけ見れば
標(お)ちて梅あり その実三つ四つ」 橘 曙覧 (たちばな の あけみ)
まだ寒さの残る早春の梅の花、いいですね。