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Ryu-chan6708

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2006.07.29
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カテゴリ: 読書感想
A氏 :「 さらば愛しき人よ 」はチャンドラーの最高傑作と言われそうだが、前に読んだ「 長いお別れ 」と比較してどうだった?

:一言でいうと、俺には「 長いお別れ:The long goodbye 」のほうがよかった。
 この「さらば愛しき人よ:Farewell, my lovely」では、主人公の探偵マーロウが殴られて完全に失神したりするシーンが2回ほど出るなど、暴力的なシーンが「長いお別れ」より多いね。俺はあまり暴力的なものは好かないからかもね。
 暴力的な場面をハードボイルドに期待している人なら、意見が分かれるだろうね。

A氏 :「さらば愛しき人よ」は1940年の作品で、「長いお別れ」は1953年だから、13年の間があるね。

:その間で少し、変わってきたのかもしれない。

A氏

:ミスティリーのネタばらしはタブーだが、「長いお別れ」同様、「さらば愛しき女よ」も 中心人物についての謎解きが底に一貫してあるね
 その面ではミステリィー構造が似ている。
 例によって、 日常的で、詳細な場面描写がビッシリだ。 常識的なミステリィーになれている読者にはとってはとまどうだろうな。

A氏 :題名からするとロマンスがあるのかと思うね。

:その点では題名は適切でないかもしれないな。

 それにしても、チャンドラーは私立探偵マーロウを通じて金持ちを批判しているね。
しがない探偵家業だけれど、「 弱きを助け、強気をくじく 」という一種の騎士道精神みたいなものが一貫している。
 それなりの信念を貫いている。しかし、一私立探偵に過ぎないので、日本的に言うと一種の「 やせ我慢 武士は食わねど高楊枝 」という気風になるのかな。

A氏 貧乏な 白洲次郎 白洲次郎は金持ちだがね。

ホリエモン

 ところで、これで チャンドラー街道 は終点かね。

:「 ベイ・シティ・ブルース 」という中篇を二人の人が訳しているのでその訳の比較を兼ねて読んで見たい。

 その後、ペイパーブックの「大いなる眠り」と「長いお別れ」を日本訳でよく分からないところを英語に逆読みする。それが終わって、全部、図書館に逐次、返す予定。

 後は、 来年の村上春樹氏の「長いお別れ」の翻訳待ち
 チャンドラーの細かい日常描写やひねくった表現をどのように日本語に変えるのか、知的興味がある。

 それでこの街道は終点となろう。





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Last updated  2006.07.29 06:47:09
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