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Ryu-chan6708

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2006.07.30
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カテゴリ: 読書感想
 この中篇は 1968年の稲葉明雄氏の訳 と、 1984年の小泉喜美子氏の訳 がある。
 チャンドラーの英語は簡潔であるが、ひねったような意味の深いものが多い。
 したがって、訳者によってかなり違った日本語になっているのではという知的興味から、ちょこちょこ、比較してみた。ただし、英文は手元にないのでそれとの比較はできず。
 もちろん、小泉氏は大先輩の稲葉氏の訳を参考にしている。

 以下、 赤字は稲葉氏訳 黒の太字は小泉氏訳 である。


ウイスキー瓶の栓を抜き、酒場などでよくやるようなぐあいに慎重に匂いをかいで、私が本物に九十八パーセントの闇酒を混ぜたのではないかと確かめた 。」
「慎重にウイスキーの瓶の栓をあけて嗅いだ。私が本物の瓶に九十八セントの安酒を混ぜたのではないかことをたしかめたのだ。酒場の経営者がよくやるやりかたをしていないことを。」

有難うってのは、カモに対する挨拶だろう
「おまえもがっちりしてるなあ」

それを(髪を)まんなかで分け、まるで仇敵(かたき)みたいにきゅっと後ろへひっつめていた 。」
「まんなかで分け、こんな髪、憎たらしいとでもいうようにきゅっとうしろへ引っつめていた。」

あんたみたいなやくざ者なら、ハリウッド大通りを一丁歩くごとに一ダース拾えるわ 。」
「あんたみたいゴリラ、ハリウッド・ブールヴァ―ドで一丁も歩くと一人拾えるわ。」

その『えらいお気の毒』をもう一ぺんいったら、わたし、金切り声をあげるわよ。嘘じゃないから 。」
「その『まことにどうも』をもう一ぺん言ったら、あたし、金切り声を出すわよ。本当よ。」

頭のよこに手をやって押してみると、矢のような痛みが足のうらまで走りぬけた 。」
「頭の横に手をやって押してみると、足の裏まで痛みが突き抜けた。」

「『 大顎』がいぜんとして体内の闘いをつづけているすきに、私たちは拳銃をとりだした 。」
「ビッグ・チンはなおもたたかっていた―――ただし、彼自身の心のなかでだけだ―――が、私たち二人とも拳銃を取り出した。」

「( 訳文なし )」
「『これでおれが殺人課の課長になれるところを見物しててくれ』彼は疲れたように言った。

そうなると市長が、うまいぐあいに新規な大通りができたと考えて、花束を抱えて出ていき、スピーチでもやらかすようになるのじゃないかと思ったからです 。」
「そうなると市長がこりゃうまい出世の早道だと思って花束抱えて演説するんじゃないかという成行になってきたからです。」





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Last updated  2006.07.31 17:56:40
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