知的漫遊紀行

知的漫遊紀行

PR

×

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

Ryu-chan6708

Ryu-chan6708

Calendar

Favorite Blog

まだ登録されていません

Freepage List

2006.12.30
XML
テーマ: ニュース(96954)
カテゴリ: 社会問題

A氏 :君が 派遣社員 偽装請負 から知的興味をもってきた格差街道とその背景にある 市場原理主義 は、 労働ビッグバン の一環として、いよいよ正社員の給与引き下げまで降りてきたね。
成果主義 もその一種だね。

私: 今回、何が登場したの?

A氏 ホワイトカラー・エグゼンプション だよ。

私: 俺たちの若い頃、似たようなことを残業代の節減で企業側がよくやったね。
 俺が工場に新人で入った頃、現場の班長たちは、 百時間 くらいの残業が当り前だったね。
 当時は、高度成長の始まりだから、仕事は忙しく、残業は必要悪だし、 残業が多い人は英雄視されていたね。
当時、入社早々だから、まだ、独身で独身寮にいたから、給料日前は金がなくなる。
 そこで班長らに「 何か3時間くらいの残業がないか 」というと、すぐに探してきてくれた。
3時間残業なら、会社の費用で夕食は好きな店屋物をとれるからだ。
俺はいつも当時100円の「 カツ丼 」だったよ。
 出前の若いのが、「あなたはいつもカツ丼だね」と言っていた。

 それがあるとき、会社から「 管理職手当て 」をだすから、残業代は出さないとなった。
 残業は悪となった。

A氏 :管理職手当て?

:課長などの組合に属さない人以外でも、班長など、長がつくものには、 残業代を払わず、手当てで固定するというものだよ。
会社は増加しつつあった残業代を削減するために考えついたわけだ。
 手当ては大体、30 時間分くらいの残業に匹敵したから、総体では残業代は減ったね。
しかし、班長たちはむくれて「 俺たちは残業代が欲しいために働いているのではない 」といって、あいかわらず、残業していた。

A氏 :一種のホワイトカラー・エグゼンプションだね。
 しかし、 現場の管理的な職種だから適切でないね。

:だから、もし、 こういう職種にホワイトカラー・エグゼンプションを適用するなら、今、もらっている平均的な残業代を基本給に組み込まないと、あくどい制度になるね。

 しかし、当時、残業が悪だという目で見ると、当時は昼間から無駄が多いことに気がついたね。
 無駄を省くと、定時間でも同じ仕事ができるようになった。 生産性はあがったね。
 現場向けはそういう効果はあったね。

しかし、1年でこの制度は終わった。

A氏 :何故?

労働基準監督署から、基準法違反で指摘されたんだ。
だから、 ホワイトカラー・エグゼンプションをやるには、今の基準法が障害だ。
 また、規制緩和だね。
 労働者保護のね。
しかし、慢性的な残業をなくす効果はあったね。
 しかも、当時は高度成長でベースアップがぼんぼんあったから、管理職手当てはベースアップで吸収されて収入減にならなかった。
 しかし、 これは製造業などの現場的な職種のことだね。
君のように、一時やていた研究的な仕事とは大きく違うね。

A氏 :俺は一時、研究所にいたことがあるが、残業代ゼロだったね。
出張をしても宿先で寝ながら考えているし、新幹線の移動中も考えている。
あるとき、総務部長が「 君の労働時間が明確でない 」と言ったから「 24時間だ 」と言ったよ。
夜、夢にアイデアが出ることもあるからね スマイル
 打ち合わせがなく、研究所にわざわざ行かなくてもよい場合は、 自宅調査といって、家で本を読んでいることもあったね。
 残業時間管理になじまないね。
この場合、問題になるのは 研究成果 だね。
 しかし、こういう仕事は一般的ではないのではないの?
 なんで、法改正だと騒ぐのかね。

私: 君の研究は、個人でできるが、技術研究など、チームでやるときは場合によっては徹夜になることもあるね。
 職種を明確に決めて適用しないと弊害もあるね。

 俺たちの時代と違うのは、 ホワイトカラーといってもリストラで雑用的な部分の人が減り、そのために正社員のホワイトカラーに雑用がしわよせされていることだろうね。
 仕事の段取りや後片付け的な仕事だね。
 雑用ホワイトカラーだよ。

それが長時間のサービス残業となっているケースが多いようだね。

これらは、ホワイトカラーというけれど、 成果で測れるような創造的な仕事ではない。
それで仕方なく残業しているのに、残業代を削減するために、 ホワイトカラー・エグゼンプションだとして、残業代をカットされたり、法的にお墨付きを与えたら、奴隷社会だよ。
 偽装請負の蔓延のように企業は法の目をくぐる癖があるから、必ず悪用は発生するだろね。
こういう小手先の手を使ってまでしても、市場競争に勝つために人件費を節減したいのかね。
 「美しい日本」が泣くね。

A氏 :たしかに、俺の研究所時代のような ホワイトカラー・エグゼンプションを適用したほうがいいが、それは現行の基準法でも問題なかった。
 もし、明確にするなら、法律全部を変えるのでなく、例外として認めるだけでいいのではないの。
 ホワイトカラー・エグゼンプションを適用する職種、年収の下限(年収1500万円以上とか)など、適用範囲を明確にして、違反は摘発するなど労働側のことも配慮しないと、不公正な労働環境や格差問題の拡大につながるね。

経済は栄えても社会はギスギスして衰退するね。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2006.12.30 08:47:19
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: