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Ryu-chan6708

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2009.01.02
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カテゴリ: 心の健康



目と耳と足を鍛える技術

月刊総合誌 に「 ウエッジ・WEDGE 」というのがある。
  この1 月号の新刊書評 にこの佐野氏の本がとりあげられていた。
  それに、まず、次のような 佐野氏の体験 が書いてあった。

  佐野氏がある書店のノンフィクションの棚を見たら、手間隙をかけた自分の本が 血液型診断の本と一緒 に並べられていた。
それを見たとき、血の気が引いたという。
人は多様で、 安易に4つの血液型で分類 して、人が分かったよう思う危険性があるからだ。
そういう思考からは深い観察眼や洞察力は決して養われず、深い人間関係も築けない と佐野氏は、この本を書いた動機を語っているという。

A氏 :昨日、 養老氏 の「 脳化 」にふれたが、佐野氏が取材する人間は「 自然の人間 」だね。  
  人が 血液型 という「 」で描いた「 人工人間 」ではないね。

:昨日の「 かけがえがないもの 」で 養老氏 は、 病院で検査した経験 を書いているね。
  総合病院のあちこちの科に行って、 いろいろな検査 をする。
   何日かたって、検査結果が出て、病院にいくと、 医者は養老氏をチラッと見るだけで 後は検査データシートをにらんでいた という。
養老氏の身体 は、 検査データシートに「脳化 」、すなわち、「 脳が決めた身体表現化 」されたわけだね。
  しかし、真の「 自然の養老氏の身体 」は 医者の横 に座っているのにね。
医者の多様さの理解や観察力 は消えるね。
  しかも、その検査データは 1週間ほど前の過去の養老氏のデータ にすぎない。

A氏: 君の 養老氏知的街道 に書いてあったが、養老氏が教えていた医学生が、
死体解剖で教科書通りでない死体にぶつかり 死体がおかしい と言ったというね。

佐野氏 は、日本人は「 脳で汗をかかなくなった 」という。
  特に 思考停止とも言えるパターンやフレーズ で対象を理解した気持ちになってしまう。
  これは政治も同じで「 構造改革 」は、その一例だという。
  「 団塊の世代 」もそうだね。
  昨日の養老氏の「 かけがえがないもの 」でも「 国体 」というものが戦前と戦後は変わっているのに、言葉は変わっていないのにごまかされると言っているね。
  佐野氏は「 大文字 」はだめで「 小文字 」に直すべきだという。
   だから「 団塊の世代 」という「 大文字 」は、「 日本の貧しさを知る最後の世代であり、日本が豊かになっていくことを最初に実感した世代 」という「 小文字 」になる。
小泉構造改革 という「 大文字 」を「 小文字 」にすると「 脳に汗 」が必要だね。

A氏 :「経済のグローバル化に伴ない、日本ではじめて、 正規雇用制が崩壊 し、労働者階層でも 格差が拡大 し、 派遣社員というワーキングプアを増大 させた改革」ということになるかね。

私:佐野氏は、高度成長を築いた人物の一人として ダイエーの創始者 である 中内功 氏の「 自然 」に迫るね。
  ノンフィクションの取材には、見る取材である ルポタージュ と、聞く取材である インタビュー がある。
 そのためには、「 」が必要だ。
  いずれにせよ、 五感をフルに使わないと取材対象に深く入り込めない。
特に相手は「 自然としての人間 」だからね。

  ダイエーの 中内功氏 との何回かのインタビューで、中内氏が突然「 戦争で一番怖ろしいものは、隣りの日本兵だ 」と言ったという。
  「 眠ると、いつ隣りの日本兵に殺されるかわからないから、それが怖くて戦場ではなかなか眠れなかった
  中内氏は 人肉食いの噂 がつきまとう 地獄の戦場である フィリピン・ルソン島 で戦った。
  中内氏の所属部隊は 百人中73名が戦死 したという。

A氏 :佐野氏は、 高度成長時代の原点 戦争の厳しい体験 があることを感じたのだろうね。

私: 佐野氏は、 戦後生まれ だから、こういう体験に迫るには、五感を働かせ、「 脳に汗 」をかいて、取材することが必要だっただろうね。

  明日は、佐野氏の他の人の評伝についてふれよう。






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Last updated  2009.01.02 19:42:37
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