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私
:この本は 小泉・竹中改革
のお膳立てをしたという著者の「 懺悔の書
」だという。
図書館に予約しておいたんだが、案外早く俺の順番がきたね。
360頁にわたる厚い本で、ある意味で力作だね。
中谷巌
氏については、このブログで 「『改革』が日本を不幸にした・規制緩和の旗振り役 中谷巌氏が『懺悔』の告白」、
「竹中平蔵君、僕は間違えた」
でとりあげているね。
この本は、 格差知的街道
から アメリカの金融資本主義の知的街道
とつながってきたおかげで予備知識があったんで、スムースに読めたね。
この本の説明の主な流れは、 グローバル資本主義の問題点 、そして 何故 、 それがアメリカで生まれたか 、次に 日本と欧米の違い 、 その違いを考慮した日本再生への提言 となるね。
A氏 :著者の 中谷 氏は ニッサン に勤めてから、休職して ハーバート大学大学院博士課程 に 留学 するんだね。
私
:氏の 27歳
( 1969年
)のときだという。
当時、 アメリカで主流を占めていた経済学
は、今のような 市場原理主義
でなく、 ノーベル経済学者の ポール・サミュエルソン
教授
らが中心となって提唱していた「 新古典派総合
」というもので、 ケインズ経済学と市場原理主義的な経済学を適切に組み合わせるもので、バランスのとれた穏健な経済学
だったという。
A氏 : サミュエルソン は、君のブログの 「市場原理主義の終焉の始まり」 にも登場するね。
私
:その後、 レーガン時代
( 1981年から1989年
)に 市場原理主義的な経済学が主流
となる。
アメリカ経済は活性化する。
中谷氏は、次第 にこの市場原理主義の経済学の虜
になったわけだね。
氏は、ここで 見逃していた2つの点
をあげている。
1つは
、 アメリカと歴史の違う日本に、アメリカ流経済学をそのまま適用
するのは問題であるという。
A氏 :常識だがね。
私
: 2つ目は
、アメリカ留学時に体験した アメリカの豊かな社会
を支えていたのは、 市場原理主義による経済政策でなく「新古典主派総合」に基づく経済政策であった
、ということだという。
第2次大戦終結の1945年からオイルショック直後の1975年
にかけてのアメリカは、 圧倒的に所得格差が縮小した「大圧縮の時代」
だという。
A氏 :中谷氏は、 この時代に留学 したことになるね。
私
:そして レーガン時代
になり、 格差は拡大し、中流は消滅し、医療・福祉は後退
する。
これらは、このブログの格差街道ですでに論じつくされているので、目新しいことではない。
そして、人を幸福にする経済として、著書が訪問した キューバ
と ブータン
をあげているね。
これらは経済は豊かではないが、人々は幸福な生活をしているという。
ブータンは 環境も保護
されているという。
A氏 : 資本主義は人を不幸 にし、 環境を破壊 するということか。
私 :氏は、 資本主義には根本的な矛盾があると指摘 した 経済人類学 の創始者 カール・ポランニー を紹介している。
明日は、その ポランニー の話からすすめよう。
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