PR
Keyword Search
Calendar
Comments
Freepage List
文藝春秋 2009年 11月号 [雑誌]
私
: 今
、 日本経済に何が起こっているのか
、その謎ときは、 リーマン・ショックが起きる20年前にさかのぼる必要
があるという。
A氏
: 20年前
とは、 1989年の 東西冷戦の終結
で、 世界経済のグローバル化が本格的に始まった年
だね。
私
: これまでのルールが通用しない弱肉強食の世界が出現
し、これを 浜
氏は「 グローバル・ジャングル
」と呼ぶ。
この頃、 日本経済はバブル崩壊で「失われた10年」に突入
した。
要するに、 日本経済は入院状態
で、治療が悪いため、 10年の長い入院
となった。
退院したのは21世紀
に入ってからで、 日本はグローバル・ジャングルの仲間に入った。
まず、 日本の製造業が熾烈なサバイバル競争に直面する。
A氏
:企業だけでなく、 労働者
もサバイバルを強いられた。
コスト削減と生産性の向上のための派遣労働の拡大
だね。
終身雇用や年功序列
は遅れているとして 崩壊
する。
小泉構造改革
が後押しをする。
私
:要するに 日本経済
は、 グローバル化に適応
したため「 正社員と非正規との格差、派遣労働やワーキングプアやネットカフェ難民の出現
」となった。
グローバル化
は、外からだけでなかった。
21世紀
になると、 村上ファンド
や ホリエモン
に代表される「 会社は株主のもの
」という考えや、「 金で何でも買える
」という マネーの力を最高のものとする考え
が国内でも盛んになった。
A氏
: 丹羽宇一朗
氏がいう 「『唯金論』に侵された日本
」
だね。
私
: 日本の家庭の主婦
さえ、 株で大儲けし出した。
A氏
: グローバル化したマネー
は、 日本の主婦の財布と世界経済を知らぬ間に直結
させたというわけか。
私
: グローバル化
は「 黒船
」のように外から見える形だけではない。
知らない間に、 日本の社会に浸透
していた。
気がついたら、 日本全体がグローバル・ジャングルにすっぽりと囲まれていた。
日本はある意味で、 グローバル・ジャングルにうまく適応した。
だから、 リーマン・ショックで最も深い傷を負い、そこから恐慌が日本社会に波及
した。
トヨタ
がいい例で、リーマン・ショックまでは、 グローバル化にうまく適応
して、世界トップの座を奪おうとしていた。
A氏
:適応がよかったために、逆に、 リーマン・ショックの被害
も大きかったと言えるね。
私
:浜氏は グローバル化した世界
では、 政府の役割
は限られてくるという。
政府の役割
は グローバル化で発生した被害者の救援
にあるという。
浜氏は、 リーマン・ショック以後の世界
は「 国破れて山河あり」の時代
だという。
「国」=政府の力
が弱まっても 「山河」=人々、自然環境、そして日本の文化
がしっかり残ればいいという。
A氏
:ダム問題でもめているが、「 山河
」も危なくなっているね。
私
:では、どうすればいいのか。
それは 来月号の「文藝春秋」のテーマ
となるらしい。